『きのう何食べた?』スーパー中村屋の店内BGM書いたのは、あの女優の娘?

編集部
■「田舎の親に財産をビタ一文渡したくない」

 それは、もうすぐ60になるテツさんが、年下のパートナー・ヨシくんに自分の財産を全て残したいという、弁護士シロさんへの真剣な相談。

 両親が健在のため遺言を書いても3分の1は否応なしに親に渡るという事実を踏まえテツさんは言う。

「僕が歯を食いしばって貯めた金を、田舎の両親にビタ一文渡したくないんです」

 理由は一切語られなかが、だからこそくるものがあった。

 シロさんをトキワ荘の住人のように「筧氏」と呼ぶ癖のあるヨシくんの横で終始微笑んでいる柔和なテツさんが、戸惑いながらもきっぱりと拒絶した親との関係。

 とても半端には語れぬことがあったのだろう。

 穏やかな表情の裏に強い決意と悲しみを感じた。

 原作でもこのシーンは刺さるくだりなのだが、やはりドラマだと漫画以上に行間が見えてくる。

 原作ではなかっのだが、この相談の最中ずっとテツさんがヨシくんの手を握っていた。

 ゲイであることをカムアウトしてないシロさんの職場(弁護士事務所)に行ったら迷惑になるのではないかとの考えのもとに、前回の会食や今回の訪問があったのだと知って、ギスギスしてた自分を恥じるシロさん。2人が事務所に来ることも快諾した。

 とりあえず2組の関係に光が見えて一安心。

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