人生に苦闘する市井の人々の姿に迫る人気ドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)。9月13日放送の回では、“ビッグになる”ことを夢見て、10万円を手に熊本から上京したサワガニケイタ氏という青年を取り上げたが、ネット上では「これって本当の話?」「展開が上手くいきすぎてる」などと波紋を呼ぶことになった。
Twitter上で“上京ホームレス”と謳い、10万円が食費で消えていくことや、他人から受けた恩義をツイートし注目を集めていたサワガニ氏。そこに目をつけた制作陣が、今年の4月から密着取材をスタートさせた。
ところが、サワガニ氏には“ビッグになる”ための具体的なプランは特になく、ソフトバンググループ・孫正義会長にアポなしで会おうとするも、休日だったこともあって会えないなどグダグダ状態。所持金は2万円にまで落ち込む事態になってしまった。
しかし、その2か月後に取材を再開したところ、名刺交換会で知り合ったある人物からFX(外国為替取引)のテクニックを伝授してもらい、一攫千金に成功。全身高級ブランド品で身を整え、小金持ちに変身していたのである。トータルで700万円の利益を上げたとのことだが、「途中経過を端折りすぎていて怪しい」などと視聴者からは疑問の声が相次いだ。
この疑惑が生じてしまったのにはワケがある。同番組から過去12年間にわたり密着取材を受けていたオカマのマキさんとオナベのジョンさんのアベコベ夫婦が、先日発売された雑誌「週刊女性」(主婦と生活社)内で“過剰演出”があったことを告白したからだ。
さらに、今回の放送終了後には、“持続化給付金”絡みでサワガニ氏にある疑惑が浮上。