柄本佑は演技で美醜を操る俳優だった… 『きみの鳥はうたえる』ほか、振り幅の大きさに驚く映画3作品
編集部
『臨場 劇場版』波多野進役/2012年
冒頭で波多野がナイフを振り回して暴れる姿は、恐ろしすぎてトラウマになるほど。瞳孔を開かせ、一人の女性を笑いながら何度も刺すシーンは、サイコパスそのもの。『知らなくていいコト』でケイトを優しく抱き寄せる尾高や、『きみの鳥はうたえる』の気だるげで魅力的な「僕」と同じ役者とは思えない。 以上、柄本の演技の振り幅の大きさがわかる映画3作品を紹介させていただいた。芝居のテクニックで印象を巧みに操る彼は、今後どんな顔を見せてくれるのだろうか。これからの活躍が楽しみだ。