ハロー!プロジェクトのアイドルグループ・Juice=Juiceの高木紗友希が熱愛スキャンダル発覚の翌日に脱退を発表したことで、大きな波紋を呼んでいる。
11日付「文春オンライン」(文藝春秋)は、高木とソロアーティスト・優里が半同棲状態であると報道。翌12日には、所属事務所がホームページに「活動終了に関するお知らせ」を掲載し、「ハロー!プロジェクト及びJuice=Juiceの活動を終了することになりました」「ハロー!プロジェクトのメンバーとして、自覚を欠いていると総合的に判断し、今回の結論に至りました」などと説明した。
同時に、高木本人もコメントを発表し、「グループの一員として、自覚が足りない軽率な行動でした。沢山の方の気持ちを裏切ってしまいました」「許してもらうことは出来ないと思います」などと反省の弁を繰り返している。
ファンも驚くほどの“スピード脱退”に、ネット上では「アイドルは疑似恋愛の対象だから、仕方ない部分もある」「ルールを破ったのは事実」と一定の理解を示す声がある一方、「紗友希の脱退を願うファンなんてどこにもいない」「まだこんな古臭いことやってるの?」と事務所の判断に疑問の声も多い。
特に海外のファンからは厳しい言葉が目立ち、Twitterでは「私はこれを見るのにうんざりしています.紗友希は23歳.彼女は大人です.これは性差別主義者です。なぜ日本で性差別文化がまだ生きているのか」「UP-FRONTが人と人との関係について後ろ向きな見方をし続けていることに驚かされます。問題のメンバーは大人です」(共に原文ママ)といった書き込みもある。
また、元アンジュルムの和田彩花は、自身のTwitterに「どんな道でもさゆきちゃんの幸せを願っている」とエールを綴ると共に、「アイドルの在り方への多角的な視点と意見は必要不可欠だと思っています」と意味深に綴っている。
和田はアイドル時代から個人の尊厳に関する発言が目立っており、最近の「音楽ナタリー」(ナターシャ)の対談でも、アイドルの恋愛について「結婚もそうだけど、恋愛しているということも、もっと公にできるといいですよね」などと持論を語っている。
ちなみに、3人組アイドルグループ・Negiccoは、Kaedeが今年1月に結婚を発表したことでメンバー全員が既婚者となったが、多くのファンが温かく祝福している。
また、グローバルガールズグループ・NiziUが所属する韓国の大手K-POP事務所・JYPエンターテインメントは、デビューから3年は恋愛禁止だが、その後は解禁されることがファンの間で“暗黙の了解”となっている。実際、昨年1月にはTWICEのモモとSUPER JUNIORのヒチョルの熱愛を事務所が公式に認めている。
あらゆる価値観が急速に変化するなか、いまだ恋愛禁止ルールが存在するアイドル業界。ハロー!プロジェクトは、ファンからの批判をどう受け止めるのだろうか。
(文=鈴木紬)
<ライタープロフィール>
芸能誌の編集者を経て、エンタメ系ライターとして活動。関心のあるジャンルは、女性アイドルグループ、K-POP、ドラマ、お笑い、ユーチューバーなど。芸能人のSNSのパトロールが日課。