“大晦日に完敗”朝倉海に「格闘技に専念した方がいいのでは」の声も… “激闘”シバターには絶賛の嵐!

大西かずや

 昨年の大晦日に行われた格闘技イベント『RIZIN.26』のバンタム級タイトルマッチにおいて、挑戦者の堀口恭司が朝倉海を1ラウンドで沈めベルト奪還に成功。ファンを歓喜させた一方、敗者の朝倉に対してはネット上で辛辣な意見が飛び交っている。

 2019年8月に行われた前回の試合では、当時チャンピオンだった堀口に対し、ほぼ無名に近かった朝倉が開始68秒でKO勝利を収め、“奇跡のジャイアント・キリング”だと話題に。朝倉はこれによって一気に知名度を上げ、この試合の2カ月前に開設した公式YouTubeチャンネルの登録者数は現在80万人を突破と、一躍人気選手の仲間入りを果たした。

 その一方、堀口は同年10月に前十字靭帯断裂と半月板損傷という全治10ヶ月の大ケガを負うことに。今回は501日ぶりの復帰戦となったが、前回、朝倉のカウンターのパンチによって劣勢に追い込まれたにもかかわらず、思い切り踏み込んでカーフキック(脛の横のあたりを蹴るローキック)で攻め、最後はまともに立てなくなった朝倉をパンチで沈めることに成功した。

 前回の敗因となったカウンター攻撃のトラウマを乗り越えての戦略に朝倉は面食らったらしく、翌日に投稿したYouTube動画内では「盲点だった」として素直に負けを認めた。さらに、悔しさを滲ませてリベンジを誓ったが、あまりに完敗だったためか「最近、YouTubeの活動がメインになってなかった?」「格闘技に専念した方がいいのでは」といった指摘がネット上に出てしまうことになった。

 同じくYouTuberとしても活躍する兄の朝倉未来が、前回大会で斎藤裕に判定負けを喫したときにも同様の批判が相次いだが、“副業”で人気があるため目をつけられ、本業で結果が出せなかったときに叩かれるのは、ある程度は仕方ないことなのかもしれない。

 その一方、“炎上系YouTuber”として名を馳せるシバターが、今大会での初参戦を表明した際には、格闘技ファンを中心に反対の声が殺到。しかし、キックボクサーのHIROYAとの激闘を制して大絶賛され、朝倉とは天国と地獄ほどに対照的な結果となった。

 今大会の試合後のインタビューでは、PRIDE&修斗世界ライト級の元王者で現在42歳の“レジェンド”五味隆典が、「格闘家のSNSだなんだとか、嫌になるね」と苦言を呈する場面もあった。

 しかし、ネット上での選手同士の“煽り合い”が大会を盛り上げたのも事実。格闘技とYouTubeの両立が是か非かも含めて、トップファイターである朝倉の次戦はさらに注目を集めることになりそうだ。

(文=大西かずや)

<ライタープロフィール>
 大学卒業後、広告業を経てライターに。映画、ドラマ、音楽、その他諸々についてWebメディアを中心に執筆を手掛けている。

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