上沼恵美子、「今年のM-1は目玉なし」と苦言! 来年は本当に審査員“引退”か

藤川響子

 タレントの上沼恵美子が、審査員を務めた20日の『M-1グランプリ2020』(テレビ朝日系)に対する“本音”を明かし、話題を呼んでいる。

 上沼は21日、生出演した『上沼恵美子のこころ晴天』(ABCラジオ)の中で、「ある意味、目玉という人がいなかった。ちょっと番狂わせになった」などと『M-1』について語った。

 上沼は今年の『M-1』で、見取り図への95点を筆頭に、決勝戦に進出した10組すべてに対して軒並み高得点を連発。平均93.1点という高評価だったが、どうやらその心中には葛藤もあったようだ。

 決勝に進んだコンビには見取り図やインディアンスなど正統派といえる漫才師コンビが多かったものの、1位はマヂカルラブリー、2位はおいでやすこがとなり、“漫才らしい漫才”から離れた個性的なネタを披露するコンビが上位に。優勝となったマヂカルラブリーのネタについては、「漫才かどうか」といった議論も巻き起こっている。

 今年の決勝には、上沼が昨年98点をつけて絶賛したミルクボーイ、2018年に98点をつけた和牛やミキなどお気に入りのコンビの姿がなかった。上沼は正統派を好む傾向があるが、「目玉がいなかった」発言に加え、「これは難しい」「番組的に盛り上がってないんじゃないか」と思っていたとも『こころ晴天』で振り返っており、今年の決勝進出者は上沼にとって評価が難しかった面もあったのかもしれない。

 ラジオでの上沼の発言に対し、ネット上では「今年の評価は遠慮してる感じがした。いろいろあって気にしてるんじゃない」「誰も批判しないと思ったら出場者全組を批判か」「審査員の本音が聞けた」などの声が上がっている。

 上沼といえば漫才に対する審査が厳しいことでも知られ、17年にはマヂカルラブリーを「好みじゃない」「よう決勝残ったな」と切り捨てるなど、ここ数年は上沼から公開ダメ出しを受ける、通称“上沼枠”も話題だった。しかし今年はその“上沼枠”がなかったことも視聴者は違和感を感じたようだ。

「かつては海原千里万里として活躍した天才漫才師なので、漫才に対しては他の誰よりも愛情と厳しさをもって接しています。それゆえ、力を発揮できなかったコンビを厳しく評価するのが近年の『M-1』の見せ場ともなっていたわけですが、今年はそれもありませんでしたね。

 かつて酷評したマヂカルラブリーに対しても、今回は『バカバカしさが突き抜けるのは芸術。本当によかったと思う』と絶賛。視聴者としてはやや肩透かしを食らったような印象にもなりました。

 番組中に『(審査員を務めるのは)今年で最後』と宣言していましたが、本当にそのつもりでいるため、“最後”は笑顔で締めくくりたかったのかもしれません」(芸能ライター)

 賛否はあるものの、審査に関して世間では一定の評価を得ている上沼。18年の『M-1』後には審査員引退を匂わせる発言をしたものの、昨年・今年と続投していたこともあり、視聴者としては来年もまた審査員の席に座っていて欲しいものだが……。

<プロフィール>
 ドラマ「人間・失格」に出ていたKinki Kidsの堂本光一さんに一目惚れしてジャニーズ沼へ落ちた三十路ライター。いまは美 少年の浮所飛貴くんにときめいています。

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