小栗旬・主演で『日本沈没』再ドラマ化報道も… “半沢超え”の話題作のはずが批判殺到のワケ

編集部

 ドラマ『半沢直樹』が大ヒットしたTBS「日曜劇場」枠で、来年秋に日本SF小説の金字塔『日本沈没』が再実写化されると報じられた。『半沢直樹』を超えるスケールの大作となりそうな題材だが、これにネット上で猛反発が発生し、炎上騒動となっている。

 『日本沈没』といえば、1973年に小松左京氏が発表したSF小説。大規模な地殻変動によって日本列島が沈没するという大胆なストーリーに科学的事実を散りばめることで現実味を出すことに成功し、映画化やドラマ化が複数回なされるなど、発表から50年近くを経ても色あせない傑作だ。

 「女性セブン10月15日号」(小学館)が同作の「日曜劇場」枠での再実写化を伝えており、主演は俳優の小栗旬で、共演者として名前が上がっているのは杏や香川照之といった面々。来年秋の放送予定だが、今年11月からクランクインするという、大作映画並みのスケジュールになると報じている。

 2006年の実写映画版は大ヒットを記録しており、昨今の災害意識の高まりもあって「半沢超え」すら期待できる注目作となりそうだが、同記事がネットで配信されると大炎上。Yahoo!ニュースでは2400件以上(10月1日現在)のコメントが寄せられているが、その大半が批判的な内容だ。まだ正式発表されていない段階での反応としては異例といえるだろう。

 なぜここまで炎上してしまっているのか。コメント欄には、「こんな災害や不安の多い時代にそんなドラマ見たらにメンタルやられる」「下手な表現をしたら震災の被災者を傷つけることになりかねない」「ただでさえ暗いご時世なのにドラマまで暗くしてどうする」「景気のよかったころだからウケた内容で、本当に日本が沈みそうになってる今の時代には合わない」といった意見が目立つ。

「過去の『日本沈没』の映像化で大きな見どころとなったのは、首都・東京を襲う大地震や各地に迫る巨大津波、そして富士山噴火のシーンでした。昔なら『大げさなフィクション』として捉えることができましたが、今の時代に生きる人々はそれに近いレベルの災害を目にしてしまっている。『わざわざドラマで見たくない』と思うのも仕方ないのでしょう。また、今は多くの視聴者が『半沢直樹』のようにスカッとした気持ちになれる作品を求めていますから、最初から悲劇が約束されているようなドラマに対する拒絶反応もあるのかもしれません」(芸能ライター)

小栗旬・主演で『日本沈没』再ドラマ化報道も… “半沢超え”の話題作のはずが批判殺到のワケのページです。エンタMEGAは、エンタメの最新ニュースをいち早くお届けします。芸能ニュースの真相に迫るならエンタMEGAへ!