現代を舞台にすることで新たな問題も生まれる。Netflixで7月より配信されているアニメシリーズ『日本沈没2020』は、原作をベースに2020年の日本に舞台を変更。「平凡な家族」の視点で被災した人々を描いたが、登場人物たちの悲惨な死に「耐えられない」「心が折れる」と視聴をやめてしまう人が続出。さらに、世相を反映して人種問題などにも踏み込んだことで炎上騒動に発展した。
アニメですらそのような状況なのだから、もし今の時代に実写で被災した人たちの死や人種をはじめとした社会問題を描いたら、どんな反応が起きるか予想がつかない。「放送中に実際に大規模災害が起きたらどうするのか?」といった懸念もあり、様々なリスクをはらんでいるといえるだろう。
果たして、それでもTBSは『日本沈没』の再ドラマ化を進めるのだろうか。いずれにしても、物議を醸す“問題作”となるのは間違いなさそうだが……。