ジャニーズ事務所のベテラングループ「少年隊」の錦織一清と植草克秀が年内いっぱいで同事務所を退所することが発表された。東山紀之だけが事務所に残留するが、グループは今までの功績を鑑みて解散でも活動休止でもなく「存続」が決定。退所後も「少年隊」と名乗れるという、異例の“円満退所”となる。
少年隊は1985年に『仮面舞踏会』でCDデビューし、ダンス、歌、メンバーのバランスの完成度の高さによって「ジャニー喜多川の最高傑作」と評された。だが、近年はグループとしての活動はほとんどなく、錦織は演出家としての仕事が多くなり、植草も表舞台で見かけることがあまりなくなっていた。
一見すると「リストラか?」と思えるが、実際は本人たちの意向が大きいという。
「ジャニーズ事務所を盛り立てた大功労者なので、クビを宣告されるようなことは絶対にない。しかし、育ての親ともいえるジャニーさんが亡くなったことで居心地が悪くなったのは間違いないでしょう。結果、幹部クラスの東山だけが残り、錦織と植草は何となく居づらくなった事務所からそろって退所となった。ジャニーズ事務所がそれでも『グループは解散しない』という最大限の敬意ともいえる判断を下したのは、ジャニーさんと共に少年隊を売り出したメリー喜多川・名誉会長が健在だからでしょう」(芸能ライター)
ここ最近、退所者が相次いでいるジャニーズ事務所。一般社会でも、カリスマ創業者が亡くなって会社が求心力を失った途端、くしの歯が欠けるように社員たちが続々と退社するということは珍しくない。ファンにとっては寂しい部分もあるが、その一方で「若手がどんどん出てきて居場所がなくなるんだろうな」といったアイドル系事務所ならではの事情に理解を示す声もある。
そんな中、ジャニーズファンからは「マッチは退所しないの?」「そろそろマッチもヤバそう」「次はマッチかな」といった声が続出。メリー名誉会長が事務所の“トップ”と公言している大ベテラン・近藤真彦の進退に注目が集まっているようだ。