元SMAPで俳優の木村拓哉が20日、日産自動車の新ブランドアンバサダーに就任したことが発表された。かつて長らく競合他社であるトヨタ自動車のCMに出演していたことで「節操がない」といった批判がある一方、ジャニーズ事務所の大黒柱としての安定感に称賛の声も沸き起こっている。
これまでミュージシャンの矢沢永吉をCMに起用し、すっかりそのイメージが定着していた日産。だが、コロナ禍で落ち込んだ販売へのテコ入れや、カルロス・ゴーン前会長の逮捕によって低下したイメージの挽回のため、宣伝戦略の一新を決断。「新生・日産」の象徴として、木村が新ブランドアンバサダーに選ばれた。
矢沢がCMで使っていた決めフレーズ「やっちゃえ、日産」はそのままに、木村の新CMの第一弾はすでにネット上で公開され、22日からテレビ放映も始まる。
「今回の起用は、単にCMキャラクターに選ばれたというだけではない大きな意味を持ちます。矢沢永吉という国民的大スターの“後釜”に起用されたことで、CM業界における木村のタレント価値は跳ね上がるでしょう。契約料は相当な額になるでしょうし、人材流出やスキャンダルに揺れているジャニーズ事務所にとって、この安定感は頼もしいはずです」(芸能ライター)
その一方、ネット上では「節操がない」といった批判の声も散見される。木村といえば、長らくトヨタ自動車の「カローラフィールダー」などのCMに出演していた過去があり、降板からわずか数年ほどで「日産に鞍替え」したことに不満を抱く自動車ファンは少なくないようだ。
また、トヨタ自動車とCM契約していた2012年3月ころに一部週刊誌が「スピード違反で2度検挙され、免許停止になった」と報道。同年1月と前年9月に速度超過で摘発されていたが、CM契約への影響などを考慮し、週刊誌報道があるまで公表していなかったことが明らかになった。