「阿部サダヲ×コメディ」はやっぱり最高だった! 痛快な展開に元気をもらえる映画3作品

編集部

『なくもんか』下草井祐太役/2009年

 幼い頃に両親が離婚し、その直後に父親に捨てられた祐太は、下町にある惣菜屋の店主夫婦に養子として育てられる。時が経ち、2代目として店を継いだ祐太は生き別れた弟・祐介が人気お笑い芸人として活躍していことを知り、再会を果たすが……。

【見どころ】
 複雑な家庭環境や心に抱える闇など物語自体はなかなかヘビーだが、阿部のコミカルな演技と所々に散りばめられたギャグが中和して、気楽に観られる作品となっている。とは言っても、笑えるシーン、泣けるシーンのメリハリがしっかりとついており、登場人物の発言から学ぶことも多い。惣菜屋のひとり娘・徹子が祐介に対して放った「不幸なら人を傷付けてもいいんだ?」というセリフが心に響く。

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