「俺は電通の犬」伊集院光が見た『100日後に死ぬワニ』騒動

編集部

 3月23日深夜放送の『伊集院光深夜の馬鹿力』(TBSラジオ系)において、炎上を続ける『100日後に死ぬワニ』騒動について語られた。

 伊集院はラジオ番組の若手スタッフから30日目くらいに「100ワニ」の存在を知らされており、芸能界の中はかなり早く注目した人物と言えるだろう。本作は100日目の連載完結直後に映画化やグッズ展開が発表され、さらに大手広告代理店の電通が絡んでいると炎上してしまった。そのためネット上では、「伊集院が電通から金をもらって作品を宣伝していた」と決めつける書き込みもあるようだ。

 伊集院はこれに「俺は電通の回し者らしい」と話し、笑いを誘っていた。作品を教えてくれたスタッフの素性を「給料日前に120円しか持っていない奴が電通だと思わないから」と述べ、自身の芸能界のポジションも「電通の手先として地味じゃね?」と話すも、最後は「俺は電通の犬です」と宣言した。

 さらに、伊集院は若手時代にラジオ番組で架空のアイドル「芳賀ゆい」を作り出し、最初は小さい遊びだったものが、CDデビューや写真集出版など、社会現象として大きくなっていくことに、「俺の妄想なのに『ここまで大きくなったのはみんなの協力があったからじゃん』『お前だけのものじゃない』」と周囲の空気が大きくなり屈服していった思い出を振り返った。

「あの時の自分のアイデアが形になって、まわりにそれを面白がる人が出てきて、面白がる方向が違う人が現れて」といった流れを語り、今回の騒動に関しても、規模が違うとはいえ「100ワニ」の作者も自分と同じような経験をしているのではと思いをめぐらせた。

 笑いにしつつも、クリエイティブと商業主義の兼ね合いについて、伊集院なりの真面目な意見が聴ける放送となった。
(文=相川ナロウ)

「俺は電通の犬」伊集院光が見た『100日後に死ぬワニ』騒動のページです。エンタMEGAは、エンタメの最新ニュースをいち早くお届けします。芸能ニュースの真相に迫るならエンタMEGAへ!