お笑いトリオの「ポンコツ枠」に要注目

編集部

 今、注目の芸人といえばトリオにおけるポンコツ枠かもしれない。お笑い芸人といえばコンビならボケとツッコミの役割分担がある。トリオの場合は、ツッコミ1に対し、ボケ、大ボケのボケ2が基本系だ。そのため、トリオはコンビ以上にポンコツ系の芸人がいる。

 トリオのポンコツ枠でよく知られるのはジャングルポケットのおたけだろう。

 あまりにもポンコツすぎるため、ドッキリ企画では仕掛け人となることができず、本人に知らされないほどだ。さらにマネージャーを含めた周囲の人間から何度も「おたけ外し」を提案されるほどだった。ただ、そのタイミングでオーディションに合格するなどトリオに機運が訪れるため、やはり必要な存在となっている。その、天然ぶりは、ジミー大西などを愛でてきた明石家さんまに見事にハマり、知名度をあげたとも言えるだろう。

 パンサーの尾形貴弘も注目のポンコツだ。すぐに汗だくになるいっぱいっぱいぶりで『水曜日のダウンタウン』(TBS系)のドッキリ企画の常連のほか、『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)では愛妻に対する異常な嫉妬心もネタとなった。同じ枠では安田大サーカスのクロちゃんもおり「ドッキリ要員」として欠かせない存在になりつつある。

 隠れた仕事人として注目を集めているのが我が家の谷田部俊だろう。『ロンドンハーツ』(同)では、険悪な状態に陥った坪倉由幸と杉山裕之の間を取り持ち、杉山に坪倉との和解のきっかけを提案していたことも発覚した。調整型の柔和なイメージのキャラクターは好感度が高い。トリオでの仕事が減るにともない、ワインエキスパートの資格を取得するなど地道な努力を重ねている点も評価できると言える。

 一見不要なように見えても、トリオはポンコツ枠を中心に微妙なバランス感覚で回っていると言えそうだ。(文=相川ナロウ)

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