西野七瀬「クソ演技」より問題な『あなたの番です』異常演出と「Huluへの誘い」

編集部
「登場人物たちの日常や背景を追うオリジナルストーリー『扉の向こう』をHulu限定で配信していたし、あえて多くの伏線を残し、最終回の放送後に、黒幕であった黒島の過去を描いた『過去の扉』を前後編で配信するというやり口も、あまりにも露骨でしたね。前編は15分程度でしたが、15日に配信された後編は実に30分を超えるもので、内容も実質的な最終回でした」(同前)

 だが、冒頭の批判は、こうしたものとはまた別の種類のものである。批判は、小さな子どもを持つ親、特に母親たちからのものなのである。
 彼らが気になったのは、「エンタテインメントであったとしても、果たして小さな子どもを残酷な殺人事件の犠牲者にする必要があったのか」というところだ。

「見ていて不快だったのは、北川そら君が榎本総一に首を絞められて殺されかけたり、『過去の扉』で黒島が幼女の首を絞めたり、幼女を殺して血まみれになったシーン。そんな殺人衝動を、黒島は自ら肯定し少年院の中の総一に、最後に〈やりたいことをやりたいようにやっていい。あなたの番です〉とメッセージを送っている。これが、現実世界の異常者の殺人衝動を肯定してしまい、残酷な事件が起きてしまうかもしれない、ということもありますが、それ以前に、なにも悪くなく、力も弱い幼女の命を奪うことをエンタテインメントとして扱うことが感覚的にイヤだという、母親たちの意見です。

そこに思想もメッセージもあるはずはなく、あったのは“刺激的であればいい”という考えのみ。それが、『過去の扉』でより鮮明になりました。その制作サイドの考えこそが、この作品の正体、真の黒幕といえるのでは」(同前)

 今も考察動画を上げ続けているユーチューバーも多く、それを楽しんでいるユーザも多いようだが、何か大切な感覚が鈍感になっていやしないか。一度、考えてみてもいいだろう。

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