アイドルグループ「AKB48」といえば、今年で結成14年目を迎える、まさに国民的アイドルグループ。
これまで日本では山口百恵や松田聖子、中森明菜、薬師丸ひろ子「ピンク・レディー」、「モーニング娘。」、「乃木坂46」など数多くのアイドルおよびアイドルグループが芸能界を彩ってきた。だが、松田聖子ですらアイドルとしての全盛期は2年ほどで、14年という長期にわたって活躍したアイドルとなると稀有の存在と言えるだろう。
それだけ長期間にわたって活動を続けているグループだけに卒業生の数も多く、卒業生たちは現在も女優やタレント、声優などさまざまな形で芸能活動に従事しているが、出世頭と言えるのが女優の川栄李奈だろう。
川栄といえば、オーディションを経て10年に11期生として「AKB48」に加入。
島崎遥香や大場美奈ら当時、「AKB48」の次世代を担うメンバーが所属した「チーム4」の一員として主に劇場公演で活躍し、12年5月にリリースされた「AKB48」の26thシングル『真夏のSounds good !』で初の選抜メンバー入りを果たすなどそれなりに期待はされていた。
当時のアイドル誌の編集者は語る。
「デビュー当時から握手会人気もあり、それなりに目立つ存在ではありましたが、正直、今の女優としての活躍ぶりは想像できませんでした。一般的に知名度を上げたのは、フジテレビ系バラエティー番組『めちゃ×2イケてるッ!』の学力テスト企画で最下位となっての“おバカキャラ”でしたし、握手会襲撃事件の被害者の一人という印象が強いでしょう。実際、15年夏のグループ卒業までシングル表題曲でのセンター経験はなく、『AKB48選抜総選挙』での最高順位は16位と、けっしてグループの顔というほどの存在ではありませんでしたしね」
だが、15年8月に「AKB48」を卒業して女優に転身すると、ドラマや映画、舞台、CMと目覚ましい活躍を見せて、昨年10月には初主演映画「恋のしずく」が全国公開され、現在テレビ朝日系で放送中の「TOKIO」の松岡昌宏主演の連続ドラマ
「家政夫のミタゾノ」の新シリーズにもレギュラー出演している。
そんな川栄の魅力を映画関係者はこう明かす。
「『AKB48』時代はおバカキャラでブレークしましたが、実際の彼女はとにかく頭が良くて感性が豊かな印象です。台本もしっかり(頭に)入れて現場に臨むし、礼儀正しいし、何よりも監督の演技指導なんかも1回聞いただけできちんと理解し、すぐに演技に反映できますからね。現場での評判も上々ですよ」
さらに、大手芸能事務所のマネージャーも追随する。
「現在所属している『エイベックス・マネジメント』も、次世代を担う看板女優として飯豊まりえさんとともに売り出しに力を入れているようです。それだけ川栄さんの才能を高く評価しているのでしょう」
もしかするとアイドル時代のおバカキャラも演技だった!?