7日深夜放送の『伊集院光深夜の馬鹿力』（TBSラジオ）で、3月30日の『ENGEIグランドスラム』（フジテレビ系）生放送中に転倒し頭を強打した爆笑問題の太田光の復帰について語られた。
先週の放送で伊集院は「太田さんは（復帰第一声は）記憶喪失キャラで来ると思う」と振ると、翌日深夜放送の『爆笑問題カーボーイ』（同）では早速太田が相方の田中裕二に向かって「誰ですか？」とボケて見せた。見事に伊集院のフリに応えた形だ。
伊集院は6日日曜日の午前中にTBSラジオに用事があり、午後の生放送である『日曜サンデー』（同）の楽屋を訪ねた。転倒後に初めて会うため、どんな感じかと思ったら「なんでもない」状態だったようだ。それでも太田に対し「お笑い芸人の一生の最後のページとしては『生クリームにすっ転んで頭を打って死ぬ』というのは最高だけれど、こっちからしたら勘弁してくれと。自分の周りの仲の良い人間がいろんな事情でバタバタ消えていくのは、こっちが持たないから」と心配する声を伊集院は向けたようだ。
ただあまりにも元気すぎるので「大丈夫だったら大丈夫だったで、なんで田中さんあの時にとどめを刺さなかったのかな。頭踏まないと、すぐ生き返るんだから」と番組ではブラックジョークを放ち、笑いを誘っていた。もちろん「そんなこと言えている幸せだからね」とフォローも忘れなかった。
伊集院は1995年の10月からそれまでの主戦場であったニッポン放送からTBSラジオへ移籍する形で深夜放送を始めている。爆笑問題も前の所属事務所である太田プロダクションの影響力の強いニッポン放送とは縁がなく、97年4月からTBSラジオでレギュラー放送をはじめている。ともに似たような境遇を持ち、20年以上にわたってTBSラジオの深夜の顔を務めてきた同志といえるだけに、伊集院は爆問に特別の思い入れがあるのだろう。
（文＝相川ナロウ）
