ピン芸人日本一を決める『R-1ぐらんぷり2019』の予選が行われている。現在3回戦がスタートしており、テレビなどで姿を見かける芸人の姿も多く見られるようになった。
『R-1グランプリ2019』では、これまでとは異なり、アマチュアのエントリーが不可となった。アマチュアを対象とする大会としては別に『R-1アマチュア動画 ぐらんぷり2019』が行われ1分間の動画を募集している。なぜプロアマの区別がつけられたのだろうか。
「新たな『R-1』の応募資格は『芸能事務所、及びプロダクション所属者』『芸能活動を行っている者』『「芸」を生業としている者』のいずれかに該当する者です。お笑い事務所所属のプロ芸人に限定されていません。そのため、元Jリーガーでサッカー解説者の近藤岳登氏のエントリーも話題になりました。さらに『芸を生業としている者』ならば、フリー芸人や劇団員などもエントリー可能であり、実際に通過者には無名プロダクションや、フリーランスの芸人もいますね。いわば『自称プロ』ならばOKというくくりなのでしょう」(放送作家)
それでも「アマチュアエントリー禁止」を掲げるのはなぜだろうか。
「『M-1グランプリ』では、いまだにアマチュアでもエントリー可能ですが、漫才のネタを用意していく必要があります。ここがひとつのハードルとなっているといえるでしょう。一方で『R-1』はピン芸であれば何でもアリなため、アマチュアがノリで応募してしまい審査が大変というのがあるのでしょう。いわばネタ見せの前にハードルを設けることで、参加者の覚悟を試しているといえますね」(同)
ガチンコの賞レースとして話題になりつつある『M-1』に比べて、『R-1』は独自色を出し切れていない。今回の改革が功を奏することになるのか行方を見守りたい。
(文=相川ナロウ)