『ドラゴン桜』新垣結衣ら前作メンバーがサプライズ出演! 山下智久は「声だけ」で波紋広がる

斉木順

 俳優の阿部寛が主演を務めるドラマ『ドラゴン桜』(TBS系)の最終回が27日に15分拡大で放送され、平均世帯視聴率20.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録し、前回9話の15.4%から5ポイントの大幅増で有終の美を飾った。

 その原動力となったのは、16年前の前作で生徒役を演じた新垣結衣、小池徹平、中尾明慶、紗栄子のサプライズ出演。一方、サプライズの目玉ともいえる山下智久は「声だけ」の出演となり、その演出をめぐって波紋が広がっている。
 
 今作は、2005年にヒットした同名ドラマの16年ぶりとなる新シリーズ。前作では、経営難の三流私立校を舞台に、元暴走族の弁護士・桜木建二(阿部)が落ちこぼれの生徒たちを東大合格へ導いた。今シリーズでは、前作で教え子だった水野(長澤まさみ)が弁護士となって桜木をサポートし、東大合格を目指す新たな生徒たちを受け持つ。

 最終回の予告では「最強の助っ人登場!」とのテロップが表示され、桜木が「あいつら(東大専科7人)のために、頼もしい助っ人を用意した。久しぶりだな」と“助っ人”に声をかけ、水野が「えっ!」と驚くシーンがあった。
 
 ネット上では「前作の東大専科メンバーたちが登場するのでは」と盛り上がり、前作シリーズで生徒を演じた山下や新垣らのサプライズ出演を期待する声が集まっていた。

 注目の最終回では、中盤に紗栄子演じる小林麻紀、小池演じる緒方英喜、中尾演じる奥野一郎が教室に登場。小林は人気タレント、緒方は外資系コンサルタント、奥野は自動車のエンジニアになっており、2次試験前で緊張している生徒たちから相談を受ける様子が描かれた。
 
 さらに、終盤には新垣が演じる香坂よしのが単独で登場。実は桜木たちを陰ながらサポートしていたことが明らかになり、学生時代にライバル視していたこともあった水野との再会を喜び合っていた。新垣は結婚発表後、初のドラマ出演となった。

 一方、前作で東大専科の中心メンバーだった矢島を演じる山下はメールを読み上げる声だけの出演に。放送前に「NEWSポストセブン」(小学館)が「山下と新垣がサプライズ出演する」と報道し、山下の登場に期待が集まっていただけに視聴者からは複雑な声も多く聞かれた。

 ネット上では「鳥肌モノの最終回だったけど山Pが声だけだったのは残念」「あれで『出演』というのはちょっとなあ…」「前作キャストの集合シーン見たかったな」「やっぱり現役ジャニーズも出てるから普通に出演ってわけにはいかないのか」といったコメントが多く寄せられている。

 山下は昨年10月いっぱいでジャニーズ事務所を退所し、それ以降は地上波から遠ざかっている。また、今シリーズでは現役ジャニーズであるKing & Princeの高橋海人が生徒役で出演しているため、山下との共演は難しいともみられていた。
 
 それを踏まえると、今回は「声だけ」の出演でも快挙とみることができる。だが、逆に言えば「これが限界だった」とも感じられ、複雑な声が広がる要因になっているようだ。

 これをきっかけに「辞めジャニ」と現役ジャニーズの間にあった壁が徐々に崩れていくのか、それとも今回だけの「特例」なのか。ある意味、芸能界の今後に大きな影響を与える可能性もあるサプライズだったといえそうだ。
(文=斉木順)

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雑誌や書籍、ネットメディアで芸能記事を執筆中。アイドルから俳優、歌手、大御所まで幅広くカバーする柔軟さと情報網が強み。

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