木下優樹菜、タピオカ騒動が「訴訟地獄」に発展… 広告起用会社が「イメージ毀損」で3億円規模の賠償請求

斉木順
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 昨年7月に芸能界を引退した元タレントの木下優樹菜が「タピオカ騒動」をめぐり、イメージモデルを務めていた化粧品会社などから民事訴訟を起こされていることが27日にわかった。問題は仲介した広告会社や前所属事務所にも及び、賠償請求額が約3億円にのぼるなどカオス状態になっている。

 木下は、2019年1月にロハス製薬が展開する美容用フェイスマスクのイメージモデルに就任。同年10月に実姉が勤務していたタピオカ店に「事務所総出でやりますね」といった恫喝まがいのメッセージを送っていたことで騒動となり、活動を自粛した末に芸能界を引退した。

 今回、訴訟を起こしたのはロハス製薬とその関連会社の2社。ブランドイメージが棄損されたとして、木下や当時の所属事務所のプラチナムプロダクション、そして広告出演を仲介した広告会社「Birdman」を訴え、2億9615万1489円の損害賠償を求めている。

 これだけでも大変な状況だが、事態はさらに混迷化。Birdman社が公式ホームページで公表したIRニュースによると、同社は今回の問題以前から「株式会社プラチナムプロダクションに対し、本件騒動(編註:タピオカ騒動)により当社に発生した損害の賠償を求めていました」とのこと。そのうえで同社は「(ロハス製薬など2社の)主張はいずれも認められるものではないとの前提で、裁判において当社の主張を行い、本件の適切妥当な解決を図ってまいります」としている。

 つまり、ロハス製薬などが木下と元所属事務所、そして広告会社を訴え、広告会社は元所属事務所に損害賠償を求めている状況。さらに、木下は今回の訴訟とは別に、タピオカ店のオーナー側から損害賠償を求める民事訴訟を起こされており、現在も和解に至っていないとみられている。近年の芸能界でも稀にみるカオス状態だ。

 最近、木下はアパレルブランドのモデルを務めるなど“仕事復帰”し、そのギャラの管理などをするための個人の新会社「木下組」を設立。ただ、あくまで芸能界に復帰したわけではないそうで、本人は「最強の一般人」と名乗っている。

 一般人を名乗り続ける理由については、タピオカ店オーナーと係争中とみられていることや、引退をめぐって迷惑をかけてしまった前所属事務所への配慮が背景にあるのではないかとみられていた。

 一部では、タピオカ店との裁判が終わってほとぼりが冷めたら「正式に芸能界に復帰するのでは」との見方もあったが、今回の新たな訴訟問題によって復帰はかなり難しくなったと考えられる。

 元夫のFUJIWARA・藤本敏史がバラエティ番組でネタにするなどタブー感が薄れてきていた「タピオカ騒動」だが、まだまだ問題は尾を引きそうだ。
(文=斉木順)

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雑誌や書籍、ネットメディアで芸能記事を執筆中。アイドルから俳優、歌手、大御所まで幅広くカバーする柔軟さと情報網が強み。

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