『レンアイ漫画家』吉岡里帆、全力の“あざと可愛い女子”で打ち切り危機から脱出なるか
斉木順
ところが、平均世帯視聴率は初回から6.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と低調で、第2話はさらに1.5ポイント落として5.1%、22日に放送された第3話は4.8%。一般的にプライム帯のドラマは「4%台に入ると打ち切りが検討される」とされ、同ドラマは早くも“危険水域”に達してしまったといえる。 通常、連ドラは全10話~11話構成が基本となっているが、同じ「木曜劇場」枠では2019年秋クールに放送されたドラマ『モトカレマニア』(同)などが低視聴率にあえぎ、全10話の予定が9話に短縮されたといわれている。このままなら、同じような判断が『レンアイ漫画家』に下される可能性はありそうだ。 その一方、ネット上の視聴者からは「吉岡里帆の七変化が可愛い」「気楽に見られる明るいコメディなのが今の時代に合ってる」「鈴木亮平はもちろん、子役の演技もいい」などと好意的な声も少なからず上がっている。 決して浮上の目がないわけではないようで、その大きな分岐点となるのが29日放送の第4話だという見方があるようだ。 第4話は「格差恋愛の壁に挑め、あざと可愛い女子」と題され、恋愛リアリティ―ショー『バチェラー・ジャパン』(Amazon Prime Video)の司会で注目を集めた坂東工が演じる高収入の超ハイスペック独身男性が登場。吉岡演じるあいこが彼を射止めるため、あざと可愛い女子に変身すると予告されている。 吉岡といえば、誰もがメロメロになってしまうルックスの持ち主であり、やっかみもあって一部で「あざとい」などと批判されることがある。つまりは「リアルあざと可愛い女子」ともいえる存在で、その吉岡が第4話について「私の渾身のあざとさを出しました。振り切ってます」と自信満々に語っているのだ。 男性のみならず、女性でも「吉岡里帆の全力のあざと可愛さ」がどれほどの威力なのか、興味をひかれる人は多いはず。かなりの注目が集まることが予想され、これをきっかけに危険水準から脱出する可能性もある。 ただし、逆に言えば「あざと可愛い女子」に変身した吉岡をもってしても数字が上がらないようなら、もう打つ手なし……という状況になりかねない。いずれにしても、ここが今作にとっての大きな正念場となりそうだ。
(文=斉木順) <ライタープロフィール>
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