有吉弘行&夏目三久、電撃結婚の裏側に「幻のスクープ」騒動… 業界の“タブー”乗り越えて実らせた10年愛

斉木順

 タレントの有吉弘行と元日本テレビのフリーアナ・夏目三久の結婚が2日に発表され、久々のおめでたい話題に祝福ムードが起きている。その一方、5年前にスポーツ紙で報じられた「幻のスクープ」に注目が集まり、複雑な背景を推測する声も広がっているようだ。

 ふたりは、2011年から放送された『マツコ&有吉の怒り新党』(テレビ朝日系)で共演したことをきっかけに距離を縮め、交際に至ったとされている。10年越しの愛を実らせた格好ともいえるが、なぜか交際期間については明言されていない。

 ふたりの交際をめぐっては、2016年8月に日刊スポーツは1面で「夏目三久アナが有吉の子ども妊娠」などとスクープ。双方の所属事務所が否定したが、同紙は翌日にも「有吉結婚へ」と強気な続報記事を掲載した。

 だが、同9月には夏目がライバル紙のスポーツニッポン紙上で「記事に書かれていたような事実はありません」と反論。有吉もラジオ番組で「本当にまったくない」と報道を完全否定し、同11月には日刊スポーツが「一連の記事には事実と異なるところがありました」などと訂正記事を掲載して“完全降伏”する事態となった。

 普通なら有吉の周囲の芸人たちがこの騒動をイジりまくりそうなものだが、なぜか誰ひとりとして触れることなく、ただの誤報ではない「ただならぬ気配」が漂っていた。その後は何となくうやむやのまま忘れ去られていたのだが、今回の結婚発表によって、少なくとも日刊スポーツの5年前のスクープは「交際は本当だった」と証明されたともいえる。

 この背景について、業界内では双方の所属事務所が大きく関係していたとみられている。夏目は写真流出騒動をきっかけに日テレ退社を余儀なくされたが、そんな窮地の彼女に手を差し伸べたのが大手芸能プロの田辺エージェンシーだった。

 同事務所の社長の肝いりで夏目がフリーアナとして売り出されていった矢先、有吉との熱愛が発覚。社長が交際に難色を示し、マスコミを巻き込んだうえで「完全否定」させたといわれている。また、有吉の所属する大手事務所・太田プロダクションもそれに追随したため、名の通った両事務所が強硬な態度で「事実無根」と主張している騒動となれば、業界的にはタブー同然。いくら芸人たちでもイジれなかった……とみられているようだ。

 しかし、有吉と夏目は障害に負けずにひそかに愛を育み続け、夏目は平日朝の情報番組『あさチャン!』(TBS系)や日曜の報道番組『真相報道 バンキシャ!』(日本テレビ系)の総合司会を務めるなどキャスターとして実績を積み重ねた。ついに所属事務所のトップも折れ、結婚の「お許し」が出たとみられているようだ。

 今回の結婚は周囲のタレントや番組関係者ですらまったくの「寝耳に水」だったといわれているが、それも「絶対にバレてはいけない」という事情があったとみる向きがある。誰もが頬を緩めて祝福したくなるおめでたいニュースだが、その裏側には芸能界ならではの複雑な問題が絡んでいた可能性があるようだ。
(文=斉木順)

<ライタープロフィール>
雑誌や書籍、ネットメディアで芸能記事を執筆中。アイドルから俳優、歌手、大御所まで幅広くカバーする柔軟さと情報網が強み。

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