2日の夜に発表された有吉弘行と夏目三久の結婚。4日放送の情報番組『ワイドナショー』（フジテレビ系）でこの話題が取り上げられず、視聴者から落胆の声が相次いでいる。
同放送では、今月から「株式会社TOKIO」を始動したTOKIOや、King & Princeを脱退すると同時に所属事務所を退所した岩橋玄樹といったジャニーズ関連の話題をトップニュースとして取り上げ、これにコメンテーターの中居正広が近しい立場からコメント。さらに、新型コロナウイルスの現状や、空手の東京五輪女子組手代表の植草歩が指導者からのパワハラ被害を訴えている話題などが紹介された。
今回は、有吉に対する松本のコメントを心待ちにしていた視聴者も多かったようで、ネット上では「松ちゃんのコメント聞きたかったのに……」「有吉さんのこと一切触れてないのね。土曜夜の録画なのになんで？」と疑問の声が相次いでいる。
時事ニュースを扱う『ワイドナショー』だが、松本や東野のスケジュールの都合で事前収録が行われている。番組開始当初は金曜の夕方に収録されていたが、即時性を高めるためか、いつしか土曜の夕方に変更。昨年11月の放送で東野が、「ワイドナショーって実は、土曜日の夜に収録して、日曜日の朝に皆さんに見ていただいているんです」とはっきり説明していた。
今回の放送では、有吉の結婚発表と同日の夜に公表された田中邦衛さんの死去の話題にも触れておらず、金曜日である2日の夕方に収録した可能性が高い。そのため、ネット上では「ニュース番組なのに、1日半前に収録するのはヘン」「こういう点でも、やっぱりサンジャポ派だな」と裏番組の『サンデー・ジャポン』（TBS系）と比較する声もあるようだ。
4日放送の『サンデー・ジャポン』では、トップニュースとして有吉の結婚を伝え、縁の深い有名人からのコメントを紹介したほか、直筆で結婚を発表した有吉のクセのある文字を掘り下げるなどしていた。
『サンデー・ジャポン』といえば、視聴率が1ケタまで落ちていた時期もあったが、昨年頃から内輪ウケの演出を徹底的に排除し、出演者の“若返り”を計った結果、数字が大幅に回復。『ワイドナショー』が平均視聴率7％前後（ビデオリサーチ調べ、関東地区／以下同）なのに対し、『サンデー・ジャポン』は今年1月24日の放送で17.9％を記録（「くりぃむしちゅー」上田晋也が田中裕二の代役を務めた）するなど、安定して2ケタを保っている。
有吉の結婚というビッグニュースを取りこぼすことになった『ワイドナショー』。収録のマイナス面が改めて視聴者に印象づいてしまったようだ。
（文＝鈴木紬）
＜ライタープロフィール＞
芸能誌の編集者を経て、エンタメ系ライターとして活動。関心のあるジャンルは、女性アイドルグループ、K-POP、ドラマ、お笑い、ユーチューバーなど。芸能人のSNSのパトロールが日課。
