Cocomi、声優デビューで期待される「親譲りの演技力」! 母・工藤静香も数々の連ドラで活躍

北河花

 モデルでフルート奏者のCocomiが、明石家さんまが企画・プロデュースするアニメ映画『漁港の肉子ちゃん』(6月11日公開)で声優デビューを果たすことが明らかとなった。

 直木賞作家・西加奈子氏の同名小説を原作とする同映画は、情に厚くて惚れっぽい肉子ちゃん(大竹しのぶ)と、その11歳の娘・キクコ(Cocomi)という漁港の船に住む母娘が織りなすハートフルコメディ。Cocomiは大竹に次ぐ2番手にクレジットされており、ほかに『鬼滅の刃』の竈門炭治郎役で知られる声優・花江夏樹の参加も発表されている。

 スポーツ紙などによると、木村拓哉一家と家族ぐるみで親交のあるさんまが、Cocomiが中学生時代に声優の養成所に通っていたことを知り、ラブコールを送ったという。

 Cocomiは出演にあたり「まさか、声優のスクールに行っていたというお話を覚えていてくださると思っていなかったのでうれしかったです」とコメントし、少年・二宮役を演じる花江はCocomiとのアフレコを「楽しみです。息をそろえて頑張ります!」と好意的に語っている。

 ネット上では、アニメに造詣が深いCocomiの大抜擢を喜ぶファンが相次ぐ一方、大役での声優デビューに「親が有名人だといいですねー」「また親か」と冷めた声も目立つ。声優業界は、ベテランでさえ役の獲得に苦労する厳しい世界であることが知られているため、演技の実績がないCocomiを皮肉る声が上がるのは仕方のないことかもしれない。

 旬のタレントやお笑い芸人などが話題性重視でアニメ作品に参加することはよくあるが、“畑違い”ということで、本来の魅力が発揮されず残念な結果になることもままある。逆に、2019年に公開された映画『トイ・ストーリー4』の吹き替えに参加したチョコレートプラネットのふたりは、熱狂的なファンを唸らせるほど高評価を得ていたりもする。

 Cocomiは音楽やモデルの活動で“表現”してきた実績に加え、国民的俳優であり、主人公を演じたアニメ映画『ハウルの動く城』で高い評価を得たこともある木村と、かつて女優としても人気を博した工藤静香を近くで見てきた経験もある。ちなみに、工藤はCocomiが生まれる約1年半前まで放送されていたTOKIO・松岡昌宏主演『サイコメトラーEIJI2』(日本テレビ系、1999年放送)で2番手を務めていた。親譲りの高い表現力を発揮できれば、皮肉めいた世間の声を一蹴する可能性も十分ありそうだ。
(文=北河花)

<ライタープロフィール>
『人間・失格~たとえばぼくが死んだら~』(TBS系)の堂本剛に衝撃を受けて以来のジャニーズウォッチャー。大野智主演『世界一難しい恋』(日本テレビ系)の続編放送を夢見ながら執筆中。

Cocomi、声優デビューで期待される「親譲りの演技力」! 母・工藤静香も数々の連ドラで活躍のページです。エンタMEGAは、エンタメ映画の最新ニュースをいち早くお届けします。芸能ニュースの真相に迫るならエンタMEGAへ!