AKB48・柏木由紀が19日、「重大発表記者会見」を開催し、キングレコードへの移籍と、7年5カ月ぶりのCDリリースを発表した。
柏木は3月3日に新曲「CAN YOU WALK WITH ME??」を発売する予定で、BiSH、BiS、豆柴の大群らが所属する音楽事務所「WACK」の渡辺淳之介氏がプロデュースを担当する。
柏木と渡辺氏は昨年5月、秋元康氏が手がけるラジオ番組『TOKYO SPEAKEASY』(TOKYO FM)で対談しており、番組の途中、秋元氏から「ぜひ渡辺さんに柏木をプロデュースして欲しい」というメッセージが届き、柏木が「本当にやってほしい。本当に」と頼む場面があった。柏木は会見でこのことを振り返り、「まさか本当に実現するとは思ってなかった」と驚きながらも、「今までの自分にない一面を引き出していただきました」と新作への自信をのぞかせた。
この意外な組み合わせに、ネット上では柏木のファンから「ヨッシャー!! 絶対買うぜ」「今年一番の朗報」「新曲発売嬉しすぎて泣いちゃう。ほんとにおめでとう」など喜ぶ声が多く上がっている。
一方で、WACKの所属アーティストはしばしば物議を醸すだけに、「WACKプロデュースでは柏木さんが憧れてるような王道アイドル路線は無理じゃない?」と、渡辺氏がプロデュースを務めるという点に不安の声もあるようだ。
渡辺氏が手がけたグループでは、破天荒なライブパフォーマンスでも知られたBiSの“問題児”ぶりが有名だろう。1stシングルのミュージックビデオで全裸になったり、24時間耐久フリーライブを行うといった過激なプロモーションで知名度を上昇させた。最近では、豆柴の大群のメンバーが昨年末の『第62回「輝く!日本レコード大賞」』(TBS系)の中で卒倒するパフォーマンスを行い、非難が殺到したことも記憶に新しい。
こうしたスキャンダラスなWACKの“芸風”と柏木が噛み合うのか……と心配されているわけだ。もっとも、会見に同席した渡辺氏は、「トップを走っている王道のアイドルをずっと見させてもらっている感じですね。僕たちのアイドルは邪道という感じなので、改めてメンバーにはこうしないといけないと言っていきたいです」と話しており、柏木の“王道アイドル”感を評価している様子のため、急激な路線変更はないのかもしれない。
今年7月には30歳の誕生日を迎える柏木。会見では「アイドルとしてやり続ける」と決意表明をしていたが、渡辺氏とどのようなアイドル像を築いていくのか、今から楽しみだ。
(文=山岡四郎)
<ライタープロフィール>
お笑い芸人を志して養成所に通うも数回通って挫折。その後雑誌編集を経て現在はフリーライターおよびデザイナーとして活動中。芸能界が好きすぎて一日中テレビを観ながらYouTubeを観ています。