日テレ大みそか特番はダウンタウンから有吉弘行に? 松本人志「今年はやらない」発言で注目

宇原翼

 ダウンタウンの松本人志が、日本テレビの大みそか恒例特番『絶対に笑ってはいけない』シリーズについて「今年はやらない」と宣言したことが話題となっている。

 2020年は『絶対に笑ってはいけない大貧民GoToラスベガス24時!』が放送され、平均世帯視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区)は第1部(18:30~21:00)が12.7%、第2部(21:00~24:30)が9.8%と『NHK紅白歌合戦』裏番組の民放トップの座を11年連続で守ったが、松本は1月5日に「今年はやらないので勘弁して下さい」とツイート。同日に「J-CASTニュース」が配信した「『笑ってはいけない』松本人志・浜田雅功が再び仕掛け人側へ!? 隠せぬ老化、そして後任は…」と題した記事に対する皮肉と見られるが、ファンからは「今年はやらないとか言わないで」と番組存続を願う声が上がっている。

 もっとも、松本が同シリーズの“終わり”を口にするのはこれが初めてではない。2015年のシリーズ10回目の時には記者会見で「ファイナルにふさわしいなって感じ」と話しており、19年にも「最後(の特番)にふさわしい出来になった」とコメント。これはジョークとして言っていたのだろうが、同シリーズのレギュラーメンバーである月亭方正は16年発売の「ザテレビジョン」(KADOKAWA)のインタビューの中で、「実はね、『笑ってはいけない』はこれが最後やと思ってたんです。たぶん僕だけやなく、ダウンタウンさんもココリコもみんなそう思ってたんちゃうかな」と明かしており、マンネリ化も囁かれる同シリーズの終了が検討されたことは実際にあったようだ。

 また20年は、アンジャッシュ・渡部建が収録に参加することが事前に一部で報じられ、「ルール違反も甚だしい」と松本が『ワイドナショー』(フジテレビ系)で憤りを明らかにしたことも。他にも女優・菅野美穂の出演など“情報流出”が目立った。松本は過去にフジテレビとの確執によって『ダウンタウンのごっつええ感じ』を終了させた逸話でも知られるが、日本テレビ側の情報管理の甘さに不満を抱き、『笑ってはいけない』シリーズの終了に動く可能性もあるだろう。

 この穴を埋めると期待されているのが、日本テレビの新たな看板番組として育っている『有吉の壁』だ。2020年からレギュラー放送されている同番組は視聴率も好調で、Twitterでトレンド入りすることも多い。特に「ブレイク芸人選手権」企画からは、「TT兄弟」「ストレッチャーズ」「KOUGU維新」といった人気ネタが生まれ、企業CMに抜擢されるなど反響を呼んでいる。芸能人ゲストの扱いもうまく、『笑ってはいけない』シリーズが終わるとすれば、『有吉の壁』は大みそか特番の最有力候補となりそうだ。

 20年の『笑ってはいけない』ではジャングルポケットがストレッチャーズのネタを披露する場面もあったが、日本テレビはすでに“バトンタッチ”の準備を進めているのかもしれない。

(文=宇原翼)

<ライタープロフィール>
 雑誌、ウェブメディアの編集を経て、現在はエンタメ系ライター。ジャニーズやLDHを中心に、音楽・ドラマ・アニメ・バラエティ番組などを日々チェックしている。紅白出場の某歌手とはマイミクだったことも。

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