劇中には寺門監督こだわりのお肉が随所に登場。映画撮影中もたくさんの美味しいお肉を食べていた二人。お肉の焼き方への演出をこだわっていたという寺門監督は、NAOTO は「めちゃめちゃ厳しく、演技指導以上にしていただきました。肉の指導の時だけ、怖かったですね」と振り返った。土屋も「本当に怖かったですよね」と同調。さらに「フードコーディネーターさんにも怖かったもんね(笑)。米の盛り方とか。画で見たときに”全然ダメだよ!俺がやるよ!“とご自身でされてました」と監督のこだわりを明かした。
さらに NAOTO は「肉を休ませるということがこの作品で身に着けたスキルかなと思います。ちょっと厚めのタンなどを中まで火を通すためには、単純にずっと(火に)のせてればよいというわけではなく、1 回熱して、ちょっと休ませて、もう 1 回最後に焼く」という肉の焼き方で印象に残ったという。
土屋も「外側じゃなく、やっぱり中(内側)が大事だから、中をよくするために外をどう焼くかが重要になってきて・・」と 話すと、「これって人にとっても大事だなと思いました。中が大事だよということが」と話すと、NAOTO も「めちゃめちゃいい話」と感動してい た。
劇中の印象に残ったお肉は川崎苑で食べた千切りキャベツのお肉を上げ、「あれは本当においしかったですね。家でも試してください。キャベツをちょっと浅漬けにして、永遠に食べることができるんですよ。あの食べ方は発見でした」と明かすと、土屋は野原焼きが印象に残ったと明かした。「大きなお肉を焼いてくるくると食べるんですけど、本当においしかったです。13~14 枚くらい食べたんですけど、問題ないです。食べたらすぐ消化!胃が頑張らなくても消化にいい」という土屋の話に、NAOTO も笑顔を見せた。
最後に土屋は「本日はありがとうございました。本当にジモンさんが心を込めてお肉への思い、職人さんへの想い・愛情が込められています。すべて愛情がこもっているので、本当に観てくださる方には心がある方々に受け継がれていく、この作品自体は食運そのものだと思います。ぜひまた観ていただいて、末永く愛していただけると嬉しいです」とコメント。
そして NAOTO からは「本当に何度か観させていただいて、観るたびにいろんな発見もあります。皆さんのコメントも読ませていただいている中で“この作品は職人賛歌だ”というコメントをいただきました。たくさんの優れた職人がいる日本で、自分たちにこうして最高の食材が運ばれてくるまでに、多くの職人の人たちがバトンをつなげてきている。その職人がいる日本を誇りに思いたいという想いを込めて、この作品にも携わらせていただきました。」と振り返り、「この作品を通して、素晴らしい職人・食文化が発達した日本に生まれてよかったな。日本人であることに誇りに思うべきだなと思うようになりました。是非皆さんを何回も観て、色んな発見をしていただいて、皆さんも何か持ち帰っていただけたらいいなと思います」と観客に呼びかけ大きな拍手の中、舞台挨拶が終了した。