また、この一件をきっかけに伊藤と俳優の本郷奏多を比較する声も続出している。
伊藤に負けず劣らず、本郷も映画『キングダム』や『実写映画テニスの王子様』など漫画原作の作品に出演することが多いが、昨年のインタビュー記事などで「なるべく原作漫画やアニメのキャラクターのイメージ通りに演じたい」と発言していたためだ。
本郷は「原作が一番偉い」という自身の価値観を前提に「原作のキャラクターをなぞって、ものまねしているというか、可能な限り再現したい」「役者個人のオリジナリティーは消すべきだと思って演じています」とも明かしており、伊藤とまったく逆の演技論を語っていた。
ネット上では「本郷さんの方が好感持てる」「原作ファンにすれば本郷奏多みたいな俳優に演じてもらうのが理想」といった漫画ファンからの声が上がっており、それが伊藤への批判を加速させている部分もあるようだ。
近年はドラマでも映画でも漫画の実写化作品が目立っているだけに、それに役者がどう臨むのかというのは大きなテーマといえる。実写ならではの意味を打ち出していくか、オリジナリティーを一切排除して原作再現を追求するか……今後も賛否を呼びそうな問題だ。