芸能界には、一般視聴者の目から見ても「大手を退社したタレントは“干される”」という傾向が露骨にある。にもかかわらず、なぜオスカー退社組はほとんどが“ノーペナルティ”なのか。
「バーニングプロダクションやホリプロ、吉本興業などの多くの有力芸能プロは日本音楽事業者協会（音事協）に加盟しており、音事協の大きな役割のひとつに『引き抜きの防止』があります。また、タレントの独立をめぐるトラブルを防ぐという側面もある。これが大手を退社したタレントへの“ペナルティ”にも影響していると指摘されています。
一方、オスカーは音事協に加盟せずに独自路線を突き進んできた。ですから、堀田のようにオスカーから別の事務所へすんなり移籍できてしまいますし、フリーになっても無理やりレギュラー番組を降板させられることもない。となれば、事務所内部への不満を持ったタレントの退社を止められるはずがない。
もっとも、レギュラー番組を辞めさせるくらいの力はオスカーにもあるでしょうが、同社は『退社前から続いている仕事はギャラを折半する』という取り決めを交わすことで妥協しているとも伝えられています」（芸能ライター）
どうやら、オスカーは今後もタレント流出が止まらなさそうな気配。ある意味では、音事協非加盟の独立独歩で芸能界屈指の大手にまで成長した気骨ある芸能プロともいえるのだが……。
