初リモート収録の『VS嵐』、伝説のバラエティ番組「電波少年」スタイルが話題に

編集部

 5月14日の『VS嵐』(フジテレビ系)が初のリモート収録となった。発熱が報じられた櫻井翔は、体調は回復していたものの大事を取って収録を欠席、番組冒頭に電話出演した。

 今回の放送は「3密」を避けるため、嵐メンバーそれぞれが別室から出演しCGで合成するスタイルが取られた。これにネット上では、「『電波少年』みたい」「なんだか懐かしい気分」といった声が。リモートワークの拡大で、ビデオ会議に用いる「電波少年風」バーチャル背景が話題になっていただけに、タイムリーなネタとなった。

 セットをフルCGで再現する番組といえば、同局で90年代はじめに放送されていた『ウゴウゴルーガ』(同)も彷彿とさせる。櫻井も電話口で番組名を出していた。

「『進め!電波少年』(日本テレビ系)などの電波少年シリーズは、1990年代から2000年代はじめにかけて放送された人気バラエティ番組で、アポなしや海外の過酷ロケで知られていますが、スタジオの出演者がGGをバックに顔だけ登場する斬新なスタイルも印象的でした。見た目は華やかですが、実際の収録現場は合成用の青い布を広げただけのかなり地味なものだったとか。ただ技術的には当時日本に数台しかない最先端のマシンが使われていました」(業界関係者)

 当初「電波少年」は約2カ月のつなぎ番組として制作され、本格的なセットを作る予算や時間がなく、窮余の策としてCG背景になったと言われている。それは、図らずも現在のテレビ制作現場が置かれた状況と重なっても見える。

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、バラエティ番組は総集編や再放送の割合が増えている。そうした中で、あえてフルCGで新規収録に挑んだ『VS嵐』のアイデアは高く評価されそうだ。
(文=相川ナロウ)

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