歌手・浜崎あゆみのデビュー秘話や、エイベックス株式会社代表取締役会長CEO・松浦勝人（当時専務）との恋愛を描いたドラマ『M 愛すべき人がいて』（テレビ朝日系）の第1話が4月18日に放送され、平均視聴率5.6％（ビデオリサーチ調べ、関東地方）を記録。ネット上では、「脇役のキャラが濃すぎる！」「あゆ全盛期だったら暴動が起きていたのでは？」と話題を呼んでいる。
第1話では、歌手を目指し上京したアユ（安斉かれん）が、レコード会社「A VICTORY」の代表取締役専務マックス・マサ（三浦翔平）に才能を見出され、マンツーマンのレッスンを開始。嫉妬に狂ったマサの秘書・姫野礼香（田中みな実）の妨害に遭うも乗り越え、マサがアユを本格的にデビューさせる決意を抱くまでが描かれた。
「その礼香を演じる田中の役作りが特に反響を呼び、右目に眼帯をつけた姿に対して、『海賊か！』『ミカンの皮？』とツッコみが殺到。また、マサへの粘着質な愛情を表現すべく、ねっとりしたセリフ回しも失笑を買ってしまっているようです。明らかに浮いた存在なのですが、田中はアクセルベタ踏みのフルスロットルで演技。嫌われタレントから脱し、現在は人気沸騰中ですが、『このドラマで間違いなく大ケガを負うと思う』『女優生命が絶たれるのでは？』と、同情の声すら寄せられているようです」（芸能関係者）
その田中と双璧をなすほどの存在感を発揮したのが、「A VICTORY」のCD売り上げの8割をひとりで担うカリスマプロデューサーの輝楽天明（新納慎也）。手がけた楽曲などから、引退した小室哲哉がモデルであることはひと目でわかるが、この役作りがまた「ひどい」と指摘する声が相次いでいる。
「第1話で描かれたのは、小室がTRFや安室奈美恵などのプロデュースを手掛けた1994年以降だったのですが、なぜかそれ以前に活動していた音楽ユニット『TM NETWORK』時代のビジュアルで登場。顔を白く塗りたくって頬にはシャドー、柄物の衣装を着用していて、そのクオリティーはあまりに低く、まるでチンピラのよう。さらに、自信たっぷりのいけすかないキャラとして描かれているのですが、『小室さんて、こんな感じだったっけ？』『当時、恨みを抱いていた誰かが、ここぞとばかりに仕返ししてるのでは？』と、疑問の声が寄せられているようです」（同）
濃いメンツに隠れてしまっているが、浜崎の舌っ足らずな口調を真似た安斉の演技もなかなかのもの。お粗末キャラ乱舞の学芸会レベルのドラマだが、コメディとみなせば、コロナ禍の自粛ストレスも吹っ飛ぶ娯楽作といえるかもしれない。
（文＝大羽鴨乃）
