かつて、あざといぶりっ子キャラとして“女性の敵”と見なされていた田中みな実が、転身を果たして女性の憧れの的となっている。
2014年にTBSを退社し、フリーアナウンサーとなった田中みな実。局アナ時代は、これでもかというほどのぶりっ子キャラで、どちらかというと同性から距離を置かれるタイプだった彼女だが、フリーとなってからの吹っ切れたようなキャラクターが今度は同世代の女性から支持されている。12月に発売された写真集は、1カ月で50万部を突破する売れ行き。写真集の「お渡し会」でも来場者の8割は女性だった。
さらに、昨年の年収は局アナ時代の20倍以上にもなったというから驚異的だ。持ち前の美貌に加え、人気のひとつが田中のSNS。美容代に月30万円以上かけるといわれる田中が「本当に好きなものだけ」を紹介しているインスタは、広告に換算すると1投稿あたり約200万円の経済効果があるのだと言う。その快進撃は「近々政界からも誘いがあるのでは！？」と噂されるほどだ。
女性を意識した自己プロデュースで、成功を手に入れた田中。そのパワフルな奮闘の原動力のひとつが、これまで付き合ってきた“元カレ”だと言う。田中の元カレといえば、まず挙がるのがオリエンタルラジオの藤森慎吾だ。藤森とは3年以上に渡り交際していたが、その後破局。熱愛の噂は多くありながら、数々のテクニックで男性を誘惑できるはずの彼女が“確実に”付き合ったと言われる人物は、意外にも少ないのだ。破局の理由は、田中の愛が重かったとも、藤森のチャラ男キャラが気に食わなかったとも言われているが、自分自身を「恋愛至上主義」「好きな人には尽くすタイプ」と称する田中だ。藤森との恋愛に燃やした情熱は計り知れなかっただろう。破局後、そのエネルギーが向けられた先が“さらなる自分磨き”だったのかもしれない。
実際、美容雑誌のインタビューでは、美容が好きな理由として「コンプレックスがたくさんあるから」と答えている。コンプレックスに向き合い、工夫して研究することで克服し、次第に美容が好きになっていったそうだ。率直で、何事にもストイックな彼女のこと。おそらく失恋というコンプレックスも、大きなバネにしたのだろう。
欠点にも素直になることで、自分なりの答えを見つけて解決してきた田中みな実。年齢も自覚して「もうかわいいだけじゃない」と自分を律する姿勢が、今の圧倒的な支持につながっているのだ。
