ヤクルトスワローズの山田哲人内野手(27)が東京都内の球団事務所で契約更改交渉を行い、7000万円増となる年俸5億円でサインした。
自らが持っていたスワローズ球団の日本人最高額を塗り替えた。交渉の大きなポイントになったのが、来期中に取得予定となっている国内FA権だ。球団は複数年契約で縛りをつけて流出を防ぎたい思惑だったが、山田が拒否して単年契約を選択して更改した。
「大きなケガもなく、まだ20代と年齢も若く、市場の評価は超トップクラスです。単年契約したことで、来年の国内の別球団へのFA移籍が濃厚と言われています。メジャー志向はまったくなく、ポスティングを使うことも考えられません。
有力視されている移籍先はセカンドがウイークポイントになっているソフトバンクホークスと読売ジャイアンツです。規約に違反しない程度に水面下ですでに接触していますよ。2球団とも金満で補強にはカネに糸目をつけません。マネーゲームが展開されるため、貧乏球団のスワローズはとても太刀打ちできません」(スポーツ紙デスク)
契約更改後の会見で山田は「取得することで、選択肢は増える」とFA権行使をにおわせたばかりか、スワローズ側との交渉では「12球団の評価を聞いてみたいという気持ちは強い」と明かし早くも行使宣言を行ったという。そして移籍最有力候補はジャイアンツだという。
「山田は小さいころから熱烈なジャイアンツファンだったことは有名で、相当なあこがれをもっています。またジャイアンツ側も今年獲得に動いていた広島東洋カープの二塁手菊池涼介を獲りそこねました。
山田獲得のために5年総額35~40億円規模の契約を用意するといいます。その資金確保のために今年阿部慎之助捕手を引退させ、来年菅野智之投手をポスティングシステムで手放すというのです」(同)
スワローズのユニホームを着た姿がみられるのも、来年いっぱいとなりそうだ。