19日、プロ野球日本シリーズ、ソフトバンク・巨人がヤフオクドームで幕を開けた。第1戦の序盤はソフトバンク千賀滉大、巨人・山口俊という両エースが投げ合う投手戦だったが、7回に均衡が崩れ7－1でソフトバンクが大量リード。7回を3安打1失点に抑えた千賀の投球は、まさに圧巻だった。
そんな中、強烈な輝きを放ったのが巨人の阿部慎之助だ。
この日の千賀は立ち上がりこそ、際どい球がストライクとならず苦しんだが、要所を締めるピッチング。猛打を誇る巨人打線は6回まで、わずか1安打と手も足も出ない状況だった。
しかし、その1安打が阿部の一発だった。それもホームラン・テラスを超えてスタンドに飛び込む完璧な一打。今年、現役引退を表明している巨人の“レジェンド”のホームランで、今年の日本シリーズは幕を開けたのだった。
だがその後、巨人打線は千賀の前に沈黙……。無論、千賀の投球が素晴らしいことは確かだが、だからこそ賞賛を集めたのが阿部だった。
「試合中、『阿部慎之助』がTwitterでトレンド入りするのは普通ですが、同時に『引退撤回』というワードも上位に。今シーズンで引退を表明している阿部選手ですが、あのバッティングを見せられると『本当に引退しちゃうの？』と思うのは当然でしょう」（記者）
SNS上のファンからは、千賀の前に沈黙する打線に「阿部、引退撤回してくれ！」「来年もよろしくお願いします！」という巨人ファンの悲痛な叫びが続々……。
ソフトバンクファンからも「引退するのは惜しい」という声が上がり、今シーズンはマスクを被るシーンも減った阿部だが、中には「ウチにくれば、正捕手だよ！」という他球団のファンもいた。
