俳優でミュージシャンの菅田将暉が女優・小松菜奈とともにW主演を務める映画「糸」のビジュアルが公開された。
同名の中島みゆきの名曲から着想を得て制作されたこの作品は、今年8月のキャスト発表の段階からその顔ぶれの豪華さが大きな話題に。そんな世間の注目を集める中でも主演を務める菅田は、はやり名実ともにトップ俳優となったと言って間違いないだろう。
2016年に公開された映画「溺れるナイフ」と同様に菅田と小松のW主演が実現した今作。2人のネームバリューもさることながら、斎藤工や榮倉奈々、山本美月、成田凌といった近年の映画・ドラマに引っ張りだこの役者から、田中美佐子、倍賞美津子といった昭和の時代から変わらず活躍を続ける重鎮まで。主演以外も主役級の役者がずらりと並ぶ。この中で菅田が主演に抜擢されたのは、制作側から「この面子の中に並べても主役を全うできる」と評価されたことに他ならないだろう。
菅田は2009年にテレビ朝日「仮面ライダーW」で主演としてデビューして以降、俳優としてのステップを順調に駆け上がっている。2014年に「日本アカデミー賞」の新人俳優賞を受賞すると、2018年には同じく日本アカデミー賞で、岡田准一や佐藤健、藤原竜也といった面々を抑えて最優秀主演男優賞を獲得。まさに“今もっともノッている”俳優と言っても過言ではないだろう。
さらに菅田は俳優としてだけでなく、ミュージシャンとしても順調な成長を遂げている。ドラマや自身のイベントでギター・ピアノなどに触る機会があったことで音楽の才能の片鱗を現すと、2017年にはソロミュージシャンとして歌手デビュー。今年11月には年末の「NHK紅白歌合戦」への出場も決定。マルチな才能を世間に見せつけた。
現在は二足のわらじで活躍を続ける菅田。だが歌手デビュー以降も数々の作品で主演をしっかりと演じきっているだけに、片手間な様子は伺えない。彼の躍進はこれからも加速していくことは確実だろう。糸が公開される4月が、今から待ち遠しくなっている。
