14日、男子テニスのNitto ATPファイナルズ(英ロンドン、ハード)のグループ・ビヨン・ボルグの予選ラウンドロビン第3戦が行われ、BIG3のN.ジョコビッチとR.フェデラーが激突。4-6、3-6のストレートで、フェデラーが実に4年ぶりとなる勝利を飾った。
「今日のテニスのレベルには満足しているし、ノヴァク(ジョコビッチ)を倒すことはいつも特別」
試合後、ATP公式サイトを通じて、そうコメントを発表したフェデラー。今夏のウィンブルドンの決勝では、大会最長記録となる4時間57分の死闘の末に敗れていただけに、その喜びもひとしおだったようだ。
本人は「この数年間で彼(ジョコビッチ)を倒せていなかったことは知らなかった」と話しているものの、今回はまさに戦術の勝利だった。スタッフを交え1時間を超える対策を練るなど、今回の対ジョコビッチ戦に対する「チーム・ロジャー」の分析は、本人が「明確なゲームプランが完璧に機能した」話した通り、まさに完璧だったようだ。
「歴史に残る一戦となった今夏のウィンブルドンの決勝を始め、いつも戦うたびに接戦を演じていた両者。それだけに、今回フェデラーがストレートでジョコビッチを下したことには本当に驚きました」(記者)
記者曰く、戦前の下馬評では両者ほぼ互角も、ややジョコビッチに分があると見られていたが、フタを開けてみれば、ジョコビッチが「フェデラーは全ての面で僕を上回っていた。間違いなく勝利にふさわしい」と白旗を上げるほどの完勝劇。