29日放送の『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』(JFN系)において、ダチョウ倶楽部の上島竜兵のイジり方について有吉が反省する一面が見られた。
有吉は、猿岩石解散後のどん底期において、上島の主宰する芸人仲間の飲み会である「竜兵会」メンバーとして活躍し、毒舌芸の萌芽もそこで生まれた。有吉にとって上島は恩人というべき存在であろう。
有吉は『有吉ベース』(フジテレビONE)に、年に一度上島を招くのが恒例となっている。そこで「無理すんなよ、おじいちゃんなんだから」と有吉が上島をイジると「お前がそういうこと言うから。お前がテレビで俺のことおじいちゃんって言うから(芸がやりづらくなる)」と上島が怒り出したようだ。有吉は上島の表情の「おじいちゃんみたいに唇がふるえていた。赤ら顔で唇が増えていた」と、かなりマジなトーンであったようだ。老人が怒りを覚えて、わなわなと表情を怖ばらせる様子をリアルに実況していた。
有吉は上島に対して「パンツむしって裸にしたり、海に落としたりそんなことはできないね。ちょっとさみしかったけど、これだね。みんな年取っていくってことだから」と話した。上島は、1961年生まれの58歳。確かに、もう若いとはいえない年齢だろう。
この日の放送には、番組で構成作家を務めたデンジャラスの安田和博も登場していたため、有吉は安田に「いつまでも40代の上島だと思っていたんだな」と、内容をあらためるようにも求めた。安田も「どうしても対決構造にしてしまう」と、自身の詰めの甘さを自覚しているようだった。
ここ30年ほどテレビで見る第一線の芸人の姿にはほとんど変化がない。ダチョウ倶楽部は、芸歴的にはダウンタウンやウッチャンナンチャンなどお笑い第3世代に連なる。年齢を重ねた存在なのは確かだろう。(文=相川ナロウ)