“奇天烈劇団”大人計画が「シリアス化」!?いだてん・あな番で迫真の演技、脱コメディで仕事増

編集部

 ここのところ、劇団「大人計画」が新たなフィールドで活躍し、その存在感を増してきている。

 8日に第二章が最終回を迎えた日本テレビの人気ドラマ「あなたの番です」では皆川猿時が、現在放送中の日本テレビ「ボイス 110緊急指令室」でも村杉蝉之介がシリアスな役どころを熱演。多くの個性派俳優を擁しコメディ色の強かった大人計画だが、新たな輝きを放つことで改めて注目が集まっているようだ。

 大人計画に所属する皆川は、その風貌が印象的な俳優として知られている。今年に入りNHKの大河ドラマ「いだてん」やあなたの番ですなど、話題作に立て続けに出演。その認知度を一気に高めた。2作とも熱い役でコメディ色を抑えた役どころとなった。同事務所の村杉も、ボイスで主人公と敵対する検察庁特捜部の捜査員として、シリアスさを前面に押し出した熱演を披露した。

 大人計画と言えば、俳優・松尾スズキが主宰する劇団および事務所だ。皆川と村杉をはじめ阿部サダヲや荒川良々など、一癖も二癖もある役の演技に定評のある俳優が揃う。さらに脚本家としても名高く、「ピンポン」や「木更津キャッツアイシリーズ」「舞妓Haaaan!!!」など個性的なコメディ映画の脚本を担当した宮藤官九郎も在籍している。加えて彼らは、所属する劇団員で結成したコントグループおよびロックバンド「グループ魂」としても活動しており、もはや“コメディ色が劇団のカラー”にもなっているのだ。

 しかしクドカン脚本は、東野圭吾の推理小説を原作としたTBSドラマ「流星の絆」や現在放送中のいだてんなど、シリアスであったり真面目な作品も多々手がけている。そこに俳優陣の配役も熱く真剣な役回りが増えている格好だ。これはもしかすると、大人計画の“脱コメディ”につながっていく可能性もあるのではないだろうか。

 今回の皆川と村杉が見せたシリアスな演技が「やっぱりコメディ以外でもいい味出すね」と評価されることで、彼らをはじめとした大人計画のメンバーにさらに多くのシリアス作品の出演話が舞い込むかもしれない。今までと違う一面を見せる彼らの活躍を、今から期待していきたい。

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