先月18日に発生し、8月5日時点では死者35人と、平成期以降最多の死者数を出した京都アニメーション放火事件。いまだ犯人の動機など、確たることは分かっていないが、この事件について、日本の大手通信社の一つである共同通信が事件の犠牲者の遺族や親友に対しとある声明を出し、批判を浴びているという。

 共同通信は2日、大阪社会部の名義でSNSのTwitter上に『京都アニメーションの事件でお亡くなりになった方のご家族や親友の皆様へ』と題した文章の画像を投稿。この中では、現在共同通信社が、犠牲者の一人ひとりについて取材を進めていることを発表。「『死者35人』という数字だけで終わらせたくありません」「これまでの人生でどのような努力をして京都アニメーションという製作会社へたどり着いたのか。そこでどのような思いで仕事をされていたのか。(中略)犠牲者のみなさんの本当の思いを私たちに伝えさせていただけないでしょうか」と、犠牲者の人生を詳らかにすることで、本当の想いを伝えたいとした上で、犠牲者の遺族や親友に話を聞きたいとし、連絡を募った。

 この事件では、事件発生後の22日に、京都アニメーション側から被害者や遺族のプライバシーが侵害されるとし、匿名での報道を要請。京都府警が遺族の了解を得ることができた10人の指名を発表するのにも2週間以上を要したという経緯があった。

 その中で、被害者の人生を詳細に伝えるべきという姿勢を示した共同通信に対して、批判が殺到。炎上状態となっている。

 この件に関して、ネット上では「節操がねーな」「ゲスい」「ねぇねぇ今どんな気持ち? ってか」「なんというエゴイズム」と、共同通信の声明に対して嫌悪感を示す声が多数。中には「殺すんならこいつらやればよかったんだ」「こいつの親が死んだときにねえどんな気持ち? って聞いてあげたい」など、少々物騒なコメントも見受けられる状況だ。

「たとえば、実名報道が問題になったのは、1997年に起きた神戸連続児童殺傷事件の犯人で、当時中学生であった酒鬼薔薇こと少年Aの写真や実名について、当時新潮社が発行していた写真週刊誌のFOCUSが少年法に違反しながらも載せたというケースなどがあります。

 ただ、あの事件の場合は、凶悪犯罪の加害者に対する情報であったことや、これだけの凶悪事件を起こしながらも、実名が報道されないのはおかしいのではないか、被害者については実名で報道されているのに不公平ではないか、という感情が世間にあったことから、賛否両論という形になりましたよね。

 しかし、今回の報道は実名を出さないでほしいという意思を示している被害者の遺族やその親友に向けて発信し、情報を欲しがっているという状況ですから。それはやっぱり、世間的にはまさに下衆の勘繰りと言いますか、非常に悪趣味なように捉えられてしまう部分はあると思いますね」(週刊誌編集)

 果たして、犠牲者の人生を詳細に世間に伝えることは必要なことなのか、それとも悪趣味な覗き見的行為なのか。報道の倫理が問われる問題だが、少なくとも世間はこの件に拒否反応を示していることだけは確かなようだ。

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