吉本闇営業問題、沈黙芸人たちの理由は?

編集部

 ここ1週間は、吉本興業の闇営業問題に揺れたといえるだろう。18日木曜夕方に、翌日19日発売の『FRIDAY』(講談社)に雨上がり決死隊の宮迫博之と反社会勢力との関わりを示す記事が掲載されると報じられ、進退を表明するため近く会見が行われると発表された。ただこれは会社側が用意した会見であり、それを宮迫とロンドンブーツ1号2号の田村亮がはねのけて20日に自ら会見を行った。

 今回の騒動にはダウンタウンの松本人志、明石家さんま、島田紳助のほか、無数の若手芸人などが意見を表明している。ただそうしたなかで沈黙を貫く芸人たちもいる。

 その一人がオリエンタルラジオの中田敦彦である。今回の騒動に関して具体的な言及を行わないのは、2017年に脳科学者の茂木健一郎とダウンタウンの松本人志の間で起こった笑いをめぐる論争に、中田が茂木の意見にネット上で賛同を表明し、これが実質的な「松本批判」と取られてしまった。吉本興業の上層部から謝罪を求められるも中田は拒否し、現在はテレビの表舞台から消えてしまった。本人は「仕事を整理した」と説明しているが、干されてしまったと見る向きもある。こうした経緯があるだけに静観を決めざるを得ないのだろう。

 さらに、今回大きな動きを果たしたダウンタウン松本の相方である浜田雅功も沈黙を守ったままだ。強面の印象がありながら後輩思いの側面がある浜田が何も語らないのは奇妙である。だが、これは松本に全幅の信頼を置いている証拠でもある。

「松本人志は1997年にコント番組『ごっつええ感じ』(フジテレビ系)を自らの判断で打ち切りにします。これは同番組のスペシャルが野球中継に差し替えられたことに激怒したものとされていますが、その前にセットの作りに不満を示し収録をボイコットする事件も起こしてします。これは松本が怒ったものですが、浜田もあうんの呼吸で同調し、穏便に済まそうとはしませんでした。これにより番組収録は約1ヶ月分が中断し、打ち切りへの伏線となったのは確かでしょう」(芸能関係者)

 闇営業問題に関しては、語らない美学もありそうだ。(文=相川ナロウ)

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