マキタスポーツのソロライブに「金爆」鬼龍院翔が登場! 沢田研二のあの名曲をデュオでカバー!!
編集部
女性客が8割を超える場内はそのあられもない姿に束の間、戸惑いのムードが生まれたが、拍手の練習や「セクシー!」とオーディエンスに連呼させるなど古典的な前説芸を披露し、客席を温めた。 ほどなく、伴奏をつとめるジミー岩崎のピアノをバックに、ギターを手にしたマキタが登場。
久保田利伸の名曲『missing』のカバーからステージはスタートし、マキタ禁断の不倫の恋を歌ったこの曲を、セクシーなスモーキーボイスで歌い上げた。 マキタのステージといえば、MCでのさすがの話芸を堪能できるのも醍醐味。スライドで写真を見せながら、大学時代、この不倫の歌をじつの両親の前で、カラオケで熱唱した時のエピソードや、子育ての爆笑エピソードなど近況を報告。 続いて、マキタのオリジナルで15年ほど前に作ったという『NEWS』をソロで披露。
社会風刺に満ちた言葉遊びたっぷりの歌詞は、まさに曲者マキタの若かりし頃の切っ先鋭い批評精神に満ちたもの。 さらに、歌い方がやおら井上陽水に変容し、名曲『最後のニュース』のカバーになだれ込む。
もっとも歌詞はここ最近発生した芸能界のニュースネタが、実名込みでさまざま盛り込まれたオリジナルな“マキタバージョン”になっており、会場に笑いが生まれる。 その後、「男の視点で歌った不倫の歌はダメ。男は欲望が満たされたらそれで終わりだから、そんな男たちの歌なんて、ちっともこない」と解説しつつ“不倫歌メドレー”がスタート。
石川さゆり『天城超え』からスタートし、竹内まりや『純愛ラプソディ』、金井克子―一青窈の『他人の関係』、小林明子の『恋におちて』と、女性視点の不倫歌名曲の数々を、「女の人の気持ちになって歌っていたら涙が出そうになる」とセンチメンタルになりながら歌い上げた。 前半最後は、1月20日にデビューアルバム『矛と盾』をリリースした、ビジュアル系バンド「マキタスポーツpresents Fly or Die(以下F.O.D)」を紹介しつつ、アルバムの中から標題曲『矛と盾』をピアノ伴奏によるジャジーなバージョンで演奏した。 休憩を挟んで、第2部にはスペシャルゲストの鬼龍院がついに登場。 客席と舞台がかなり近い全160席の青山CAYにあって、「こういうスタイルは初めて」という鬼龍院。
2人は、「鬼龍院翔のオールナイトニッポン」でゲストにマキタが登場したのが初対面。 それから交流を重ねるうちに、「マキタさんとは音楽のとらえ方に近いものを感じる」(鬼龍院)ようになったという。 お笑い芸人を目指して吉本興業の養成所に通っていた過去をもつ鬼龍院が、お笑いをすっぱりやめてビジュアル系をチョイスし、エアーバンドをやるにいたった理由をマキタがインタビュー。 続いて、同ライブ恒例の「音楽じゃんけん」が始まった。 「この曲のここが気持ち良い」と感じる音楽をお互い出し合うコーナーで、まずマキタはRADWIMPSの『おしゃかさま』の間奏のギターをチョイス。 ところが、「気持ち良い」箇所が来た瞬間、マキタが「ここ!」と絶叫するあまり、肝心のギターが聞こえなくなるというトラブルが発生。
やり直しの2度目も絶叫が抑えられず、鬼龍院は結局「気持ち良い」箇所を聴けぬまま苦笑い。 一方の鬼龍院は、 Laputa(ラピュータ)の『Virgin Cry』をチョイス。
音程がオクターヴ以上跳躍するギターソロをジェスチャーたっぷりに示しながら、「なぜ気持ち良いのか分からないけど、本当に気持ち良い」と紹介。