フジテレビ「FNS27時間テレビ」(8日後6・30~9日後9・54)の27時間を通しての平均視聴率が10日に発表。7.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、2016年の7.7%を下回る歴代最低の数字をたたき出した。
その要因はひとつではないだろう。まず挙げられるのは夏休みが終わった9月放送と収録映像を放送するスタイル。昨年からこのスタイルに挑戦しているが、日本テレビ「24時間テレビ」と相対する番組というイメージが根強く、世間には馴染んでいない印象がある。また、収録VTRではいわゆる「定型バラエティ番組」となってしまうだけに、ハプニングなどを期待する27時間テレビフリークからは「生放送でなければ、27時間テレビではない!」という手厳しい意見も聞こえてくる。
「日本人は何を食べてきたのか?」をテーマも甚だ疑問だ。食はテレビ界において視聴率を稼ぐキラーテーマとして周知されているが、27時間ぶっ通してやるとなると無理があった。
これまでいくつかの視聴率低迷の原因を述べたが、最大の戦犯は総合司会を務めた関ジャニ∞・村上信五だという声がネット上では噴出。ルックス、頭の回転だけでなく、関西出身のわりに「面白くない」という欠点が27時間を通してありありと伝わってきたようだ。
27時間テレビには、明石家さんまやとんねるず、SMAP、ナインティナインなど、超一流芸能人が総合司会を務めてきた歴史がある。制作費削減という世知辛い事情があるかもしれないが、小手先だけのアイドル・テーマでしのぐのではなく、年に一度のお祭りとして「豪華な祭典」として来年復活することを期待したい。