北川昌弘の「美女&美少女的ドラマ独偏批評」その23

ドラマの“質”は脚本家で決まるのか、あるいは演出家、プロデューサーで決まるのか? 確かにそれもあるだろう。だが、作品に彩りを添えるのは女性キャストだ! 稀代の美女&美少女ウォッチャー・北川昌弘が送る、女性キャストから見るドラマ評――。

 なんかいい話や見どころもありつつも、無理のある展開が気にならなくもない。新人、部の活動費、時間経過、あえて観ている人を混乱させようとする予告など、疑問点、気になる点が多いのも作戦なのだろうか?

 第7話では2019年春、JETSがいない地区の大会で優勝したRockets。第8話は2019年7月から。9月14日に行われる全日本学生チアダンス選手権チアダンス関西予選大会にむけてレッスン中。

 まず、疑問点。

 朝練には20人いたが……。部活だとしたら1年生の新入部員はいないのだろうか? だとしたら、そのことに対する危機意識がまったく描かれないのは?

 3年生の進路相談も始まるが、卒業後の進路について何も考えていないわかば(土屋太鳳)であった。そんな中、アメリカ留学を目指している汐里(石井杏奈)のもとに、母親と離婚して東京にいる父親(津田寛治)から連絡があり、東京へ。なんとアメリカに転勤することが決まり、一緒に来ないかというが、汐里「急に父親ヅラされても困る」と拒絶。

 その後、女子が男二人に絡まれているのを目撃。その時は真っ昼間だったが、なんと暗くなるまで男たちに追われて、逃げ回っているではないか。最低でも3、4時間は追われている感じ。

 一方、わかばの家に渚(朝比奈彩)が父親と進路でもめて家出してくる。次の日、学校に、汐里が東京で暴行事件にかかわっていないかの問い合わせが。さらに翌日、ネットに汐里が暴行事件という情報が拡散されていて……。

 さらには弁護士と名乗る者から直接、汐里に電話。警察に暴行の件で、被害届が提出されているとか、民事での慰謝料及び損害賠償の件だとか。

 汐里が突然、チアダンス部をやめると言い出す。

汐里「お父さんが転勤でアメリカに行くことになって、私も付いて行く」と汐里と春馬(清水尋也)。
汐里「春、私、アメリカに行くことにした」
春馬「え?」
汐里「さすがにアメリカと日本の遠距離恋愛は私には無理だから、春の隣の席はキャンセルするね」
春馬「オレ、振られた?」
汐里、うなずく。
春馬「もう、いやになったのか?」
汐里「春のこと?」
春馬「Rocketsのこと」
汐里「……そんなわけ、ないじゃん」
春馬「そっか」
汐里「春、わかばのこと、よろしくね」

 わかばの家で、わかば、姉でコーチのあおい(新木優子)、家出してきている渚。

わかば「汐里がいないRocketsなんか、考えられん」
渚「このタイミングでアメリカなんて、絶対、おかしいよ」
わかば「どうしたらいいんや、おねえちゃん」
あおい「JETSには“ウエルカムピンチ”っていう言葉があるんやよ。“ビンチはチャンスの最上級”って、JETSの早乙女先生がいっつもいってたの。悩んで、苦しんで、時には喧嘩して、そうやってチームは強くなる。家出中の渚も私は大歓迎。汐里も今、最大のピンチを抱えているのかもしれんな」

 夜の公園で汐里と茉希(山本舞香)

茉希「何があったんや…言えないか」
汐里「私は何もしていない。でも、自分のせいで、チームに迷惑がかかるなら、私なんかいない方がいい」
茉希「ふざけんな。私は汐里が作ったロケットに乗ったんや。なのに、お前が降りたら、残されたうちらはどうしたらいいんや」

 翌朝、部室にそしてちゃんと話を聞かせて欲しいと部員が集合。

わかば「汐里、ここに、今、Rocketsがあるのは、奇跡やろ。汐里が作ってくれた奇跡なんや。なのに、汐里を疑ったまま、別れるのはいやや」
茉希「このまま、黙って行くんか」
わかば「汐里の話をちゃんと聞かせて欲しい」

 なんかちょっと、石井杏奈の演技面での出世作、映画『ソロモンの偽証』を彷彿させる雰囲気にもなってきた……。

 実は東京で、転校する前の学校の後輩が男二人に絡まれているのを見かけて、そこで後輩が「桐生先輩」と言ってはいるが……。その後輩を助けただけで、男たちが怒って、汐里の手を掴んだのを振りほどいたら、男の1人が倒れかかって怪我をした様子。その場から、汐里が逃げ出したら、男二人は追っかけてきて。

汐里「私からは手を出していない。でもそれを私からは証明できない。自分の大好きなRocketsに迷惑がかかるなら、私なんかやめた方がいいって思った」
わかば「それは間違っている。汐里がやめた方が迷惑や。私は汐里を信じる」

 それで、無実を晴らしに、汐里と教頭先生(木下ほうか)は東京へ。ちなみにその汐里の東京時代の学校の後輩を。演じていたのは、“東京パフォーマンスドール”のダンスリーダー・脇あかり。

◯脇あかり(1998年1月24日生 CUBE所属)
ダンスシーンが見られないのはもったいない。

 警察でもその後輩が証言して、正当防衛ということになった模様。一応、一件落着か。

 まず、なぜ、“汐里の個人情報が男たちにバレたか問題”。一応、後輩が学校の制服姿だったし、思わず「桐生先輩」と言っているので、ネットとかで検索できたのかもしれないが。

 怪我をした男が、被害届を出して、民事でも訴えようとしたのも疑問。これが、ボクシングとか空手とか、格闘系の部活で、その技を使って怪我をさせていれば、確かに大問題ではあるが。男二人に女性独りで、男が掠り傷程度で訴えるのだろうか。それが、JETSのセンターの花房月子(小倉優香)くらい実績と知名度があれば、別の狙いもあるというか、ありえなくもないと思うが……。いくら依頼があっても弁護士だって少しは考えそうなものだが。

 さらに昼間から真っ暗になるまで追いかけられていたのもなあ。このドラマはそういう時間経過の疑問点がちょっと多すぎる気がする。

 そして大会当日。なんとユニフォームが新調されている。わかばの姉とは言え、東京からコーチが通っているだけでも凄いのに、どんだけ金がある部活なんだ。そんな有望かつ期待されている部活なのに1年生の新入部員がゼロなのも?

 そして今回、太郎先生(オダギリジョー)は登場せず。当然、その美人な奥さん(松本若葉)も出なくて残念。

 と思ったら、次号予告ではわかばがケガをして大会に出れない展開?

 いや、今、ラストシーンでみんなでステージに向かっていたじゃないか? なにがなんだかよくわからない?

 多分、関西予選が終わった後、全国大会に向けての話だろうと理解するのに少々、時間がかかりました。あえて混乱させようとしているのだろうか?

□福井西高校チアダンス部Rockets
土屋太鳳:藤谷わかば役 福井西高校3年
◯土屋太鳳(1995年2月3日生 ソニー・ミュージックアーティスツ所属)

石井杏奈:桐生汐里役 福井西高校3年(東京からの転校生)
◯石井杏奈(1998年7月11日生 LDH所属 E-girlsパフォーマー)

朝比奈彩:栗原渚役 福井西高校3年 陸上部兼任
◯朝比奈彩(1993年10月6日生 生島企画室所属)

大友花恋:榎木妙子役 福井西高校3年 中華料理店“エノキ食堂”の娘
いまのところメガネ着用
◯大友花恋(1999年10月9日生 研音所属)

箭内夢菜:橘穂香役 福井西高校3年 橘建設の社長令嬢でバレエ経験者
◯箭内夢菜(2000年6月21日生 アービング所属)

志田彩良:蓮実琴役 福井西高校3年 日舞の家元の娘
◯志田彩良(1999年7月28日生 テンカラット所属)

山本舞香:柴田茉希役 福井西高校3年 不登校状態だったが
◯山本舞香(1997年10月13日生 インセント所属)

佐久間由衣:桜沢麻子役 福井西高校3年 教頭(木下ほうか)の娘
◯佐久間由衣(1995年3月10日生 プラチナムプロダクション所属)

□福井西高校チアダンス部2年
伊原六花:麻生芙美役 チアダンス部に入ることに
◯伊原六花(1999年6月2日生 フォスター所属 元登美丘高等学校ダンス部)

足立佳奈:梶山カンナ役 麻生芙美とともにチアダンス部に入ることに。
◯足立佳奈(1999年10月14日生 ソニー・ミュージックアーティスツ所属 シンガーソングライター 『高校講座 国語表現』MC)

□チアリーダー部からチアダンス部に加入したメンバー
□福井西高校3年
堀田真由:稲森望役 元チアリーダー部部長
◯堀田真由(1998年4月2日生 アミューズ所属)

福地桃子:芦田さくら役 元チアリーダー部のナンバー2的存在。
◯福地桃子(1997年10月26日生 レプロエンタテインメント所属 哀川翔の娘)

溝口恵:菅沼香役 3年 茶髪のお団子頭
◯溝口恵(1994年7月8日生 イトーカンパニー所属)

坂ノ上茜:樫村恵里 3年 ポニーテール。
◯坂ノ上茜(1995年12月5日生 アミューズ所属)

石崎なつみ:三枝美菜役 3年 短髪
◯石崎なつみ(1993年7月11日生 テアトル・ド・ポッシュ所属)

□福井西高校2年
佐生雪:武藤夕実役
◯佐生雪(1997年4月12日生 ソニー・ミュージックアーティスツ所属)

守屋ことり:大竹真子役
◯守屋ことり(1998年12月09日生 マツ・カンパニー所属)

伊藤有沙:役名不明
◯伊藤有沙(1996年2月10日生)

成瀬亜未:成田愛海役役
◯成瀬亜未(1999年4月17日生 元福井商業高校JETSメンバー)

宮口依里栞:三谷絵里加役
◯宮口依里栞(1996年8月24日生)

八木莉可子:柳沢有紀役 福井西高校2年B組 わかばの隣の席の親友でイラストが得意。
事実上、音響及び衣装担当のチアダンス部サポートメンバー。
◯八木莉可子(2001年7月7日生 エイジアクロス所属)

新木優子:藤谷あおば役 わかばの姉。元JETSのセンター。
あえてチアダンスの指導者を目指して、東京へ行ったが、Rocketsのコーチに就任。
◯新木優子(1993年12月15日生 スターダストプロモーション所属)

北川昌弘(きたがわ・まさひろ)
1957年、北海道生まれ。成蹊大学卒業。美女&美少女ウォッチャー。執筆活動やメディアへ出演する一方、各地の芸能イベントでの取材活動を行い、アイドルランキング『T.P.ランキング』の資料収集に従事。1991年〜1992年オーディション番組『ゴールド・ラッシュ!』(フジ)の審査員。1996年〜『ザテレビジョン』ドラマアカデミー賞審査員。

土屋太鳳に最大のピンチが!? 『チア☆ダン』前回のおさらいと第9話の見どころのページです。エンタMEGAは、連載コラムの最新ニュースをいち早くお届けします。芸能ニュースの真相に迫るならエンタMEGAへ!