北川昌弘の「美女&美少女的ドラマ独偏批評」その15

土屋太鳳の“不自然”な日焼けは新ユニフォーム? 『チア☆ダン』第5話の見どころ!

編集部
ドラマの“質”は脚本家で決まるのか、あるいは演出家、プロデューサーで決まるのか? 確かにそれもあるだろう。だが、作品に彩りを添えるのは女性キャストだ! 稀代の美女&美少女ウォッチャー・北川昌弘が送る、女性キャストから見るドラマ評――。

 チアダンス福井大会でボロボロからの2学期突入――チアダンス部VSチアリーダー部の構図の中、JETS見学から福西商店街お祭り出演へ。

 前回のチアダンス福井大会でのボロボロ状態、現実直視からの太郎先生(オダギリジョー)からの各メンバーへのアドバイスで、メンバー再結束&視聴者もメンバーを再把握できた状態で……。

 そして、2学期に入って、有紀(八木莉可子)がちゃんとしたユニホームをデザインしてくれて。でも、校内には、ボロボロのチアダンス部を揶揄する写真や張り紙が……。しかもその場で、チアリーダー部が犯行声明?

 普通ならネットで誹謗中傷とか、100歩譲っても、だれがやったかわからないようにしたいところだが、なんと正々堂々としたものか。

 完全な敵役として頑張るチアリーダー部の部長・稲森望(堀田真由)、チアリーダー部のナンバー2的存在の芦田さくら(福地桃子)など2年生。チアリーダー部を出てチアダンス部を作ったわかばに裏切られたという気持ちはわからなくもないが、その露骨な態度に違和感を感じている、チアリーダー部1年生の麻生芙美(伊原六花)。その芙美を心配する梶山カンナ(足立佳奈)。

 Rocketsは、校長(阿川佐和子)のはからいでJETSを見学することに。JETSセンターの花房月子(小倉優香)ほかメンバーが揃ってレッスン場で待っていた。

 ハイレベルな練習システムに、Rocketsのメンバーは驚き圧倒されるばかり。小倉優香のキラキラ感も半端ない。そこにもJETSの凄さが伝わる感じ、Rocketsは、おでこを出すとか、とにかくマネして“JETSごっこ”することに。でも、やはり友永ひかり(広瀬すず)は出てこなかった。コーチで副顧問で、福井中央高校の教師でもあるので、いてもおかしくないのだが。

 その後、わかばはそのことをJETSのOGの姉・あおい(新木優子)に電話で報告。というわけで、新木優子さんは出演。

◯新木優子(1993年12月15日生 スターダストプロモーション制作3部)

 協調性のない茉希(山本舞香)問題も再燃、Rocketsに商店街のお祭りに出演依頼、でも、一度は断るも……。

 Rocketsを誹謗する張り紙を剥がす麻生芙美。通りかかった部長に、

芙美「こういうのは、やっぱ、良くないと思うんです」
部長「あんたも、わかばみたいに、裏切る気なんやろ。じゃ、お疲れ」

 RocketsはJETS方式の練習を始めるも、また、芙美と渚(朝比奈彩)が揉めて、芙美は出ていく。

 チアリーダー部では、サッカー部秋季大会の曲決め。芙美がTHE BLUE HEARTSの「人にやさしく」を提案するも

部長「あんたもう、来んで、いいで」発言。

 裏切り者はRocketsへ行けといわんばかりの冷静さを欠いたアシストぶり。

 公園のベンチで落ち込んでいる芙美のところへ、わかばが……THE BLUE HEARTSの「人にやさしく」は亡き父との思い出の曲でもあった。

 そして、校長がRocketsの練習を見学。その割には部員たちはいつも通りの練習をしているのはやや不思議。茉希は欠席。そこへ、太郎先生。校長とJETSはただうまいだけじゃない話。

太郎「力がわいてくるんです」
校長「それがチアスピリッツっていうじゃない? それをあの子たちに気づかせてあげるのがあなたの役割なんじゃない」
と明解なアドバイス。

 次の日、Rocketsメンバー(茉希は欠席)に。

太郎「やっぱり出よう、お祭り」
最初は反発するメンバー。
太郎「でも、決めてもた」
汐里「そんな~」
麻子「出ないって、みんなで決めたことですよね」
太郎「出たら、出たで、何か得られるることあるかもしれん。どうしてもやらんか?」
わかば「せっかく初めてきたオファーやし、受けてみん」
麻子「だから、やるってなったら、曲を選ばなきゃなんないし、振りも考えなきゃいけないんだよ」
わかば「ほら、新しいユニフォームで踊ってみたいし」
麻子「はあ」

わかば「このチャンス逃したら、せっかく有紀が作ってくれるユニフォーム、春の大会までおあずけやろ」

 それでみんなやる気になるわけだが……。

 だったら有紀チャンも新しいユニフォームを急いで作ってくれるのがやや不思議。ユニフォームの制作費の話も出てこないし。有紀の手作りなのだろうか? それでもお金はかかりそう。しかもそのシーン、わかばの首の下に不思議な日焼けの跡があるのだが……。

 その後、春馬(清水尋也)、わかば、麻子とそろって(三角関係?)下校シーン。

わかば「えっ、春馬も、お祭り、手伝うのか」
春馬「家にいても、もやもやするだけやし」
麻子「そうだ、春馬クン。初めてユニフォーム着て踊るから、楽しみにしててね。すっごく可愛いんだよ」
春馬「おっ、おっ」
わかば「あっ、鼻の下、伸びてる」

 そしてわかばは麻子にTHE BLUE HEARTSの「人にやさしく」を提案。麻子は茉希の個人レッスンの場に会いに行く。

「お祭り、踊ることになったから、練習来て」と伝えに中学校時代の事件の真相も聞く。
「どうせ裏切られるんやったら、最初から信じんとけばいい」

 ちなみに回想シーンで中学校時代に茉希を裏切った、元親友の夏穂役は元AKB48の大和田南那だった。

◯大和田南那(1999年9月15日生 エイジアプロモーション)

麻子「茉希のペースでいいから」
麻子「練習に来ないのは絶対ダメ」

 一方、わかばは、芙美に、「お祭り見に来て」と伝える。

 翌日、茉希は練習にやってくる。そして、一気に商店街のお祭りの日に。Rocketsが新ユニフォームで登場。曲はTHE BLUE HEARTSの「人にやさしく」

 芙美とカンナ、春馬、太郎も奥さん(松本若菜)と子供を連れて見にくる。アンコールがかかるほど大成功。そして、芙美とカンナがRocketsが入ることに。次の日、(Rocketsのパフォーマンスに感化されて?)春馬が野球部に復帰。それを見るわかば。ところが部室が……。

 次号につづく

 それで、わかばの不思議な日焼けの痕なのだが、どうも新ユニフォームの日焼けの痕のような。

 商店街のダンスシーン。始まる時は曇っている感じだったのだが、途中からかなりの日差しになっていた。多分、商店街のダンスシーンを先に撮影したのでは? しかも、実際は日焼けするほどかなりの時間。他のメンバーは日焼けの痕がみえない練習着だったのに……惜しい。

 そしてチアダンス部の部室をめちゃくちゃにしたのは、どう考えてもチアリーダー部の犯行? 張り紙の段階で教師が動かなかったのも不思議だがさすがに今回は……。

 事件物のドラマなら、別に犯人がいたりするのだが。それでもなんらかの伏線は必要だし。

 裏切られたという気持ちはわからなくもないが、校内に誹謗中傷の張り紙といい行動がどう考えても幼稚で卑劣。

 少なくても、私だったら、芙美がチアダンス部に行かないように最大限、配慮するけどなあ。それでもチアダンス部に行かれた怒りを爆発させても納得だけど。

 張り紙のことを意見されて、前向きに曲を提案したら、「もう来なくていい」と言ったのはお前じゃないか。チアダンス部に行かれても怒れる立場じゃないぞ、と視聴者は思っているわけで。

 というわけで、完全に悪役を演じなくてはいけない状況。堀田真由や福地桃子など
演じている人たちがかわいそうな気分です。

□福井西高校チアダンス部Rockets
土屋太鳳:藤谷わかば役 福井西高校2年B組
◯土屋太鳳(1995年2月3日生 ソニー・ミュージックアーティスツ所属)

石井杏奈:桐生汐里役 福井西高校2年C組(東京からの転校生)
◯石井杏奈(1998年7月11日生 LDH所属 E-girlsパフォーマー)

朝比奈彩:栗原渚役 福井西高校2年A組 陸上部兼任
◯朝比奈彩(1993年10月6日生 生島企画室所属)

大友花恋:榎木妙子役 福井西高校2年A組 中華料理店“エノキ食堂”の娘
いまのところメガネ着用
◯大友花恋(1999年10月9日生 研音所属)

箭内夢菜:橘穂香役 福井西高校2年D組 バレエ経験者
◯箭内夢菜(2000年6月21日生 アービング所属)

志田彩良:蓮実琴役 福井西高校2年C組 日舞の家元の娘
◯志田彩良(1999年7月28日生 テンカラット所属)

山本舞香:柴田茉希役 福井西高校2年D組 不登校状態だったが
◯山本舞香(1997年10月13日生 インセント所属)

佐久間由衣:桜沢麻子役 福井西高校2年B組 学級委員で教頭(木下ほうか)の娘
◯佐久間由衣(1995年3月10日生 プラチナムプロダクション所属)

八木莉可子:柳沢有紀役 福井西高校2年B組 わかばの隣の席の親友でイラストが得意
◯八木莉可子(2001年7月7日生 エイジアクロス所属)

□福井西高校チアリーダー部2年
堀田真由:稲森望役 チアリーダー部部長
◯堀田真由(1998年4月2日生 アミューズ所属)

福地桃子:芦田さくら役 チアリーダー部のナンバー2的存在。
◯福地桃子(1997年10月26日生 レプロエンタテインメント所属 哀川翔の娘)

□福井西高校チアリーダー部1年
伊原六花:麻生芙美役 チアダンス部に入ることに
◯伊原六花(1999年6月2日生 フォスター所属 元登美丘高等学校ダンス部)

足立佳奈:梶山カンナ役 麻生芙美とともにチアダンス部に入ることに。
◯足立佳奈(1999年10月14日生 ソニー・ミュージックアーティスツ所属 シンガーソングライター 『高校講座 国語表現』MC)

□福井中央高校のチアダンス部「JETS」
小倉優香:花房月子役 圧倒的なダンスパフォーマンスとリーダーシップを持っている現役センター。
◯小倉優香(1998年9月5日生 エイジアプロモーション所属)

松本若菜:漆戸今日子役 漆戸太郎(オダギリジョー)の妻 福井県立大学准教授
◯松本若菜(1984年2月21日生 トリプルエー所属 Amazon EchoのCM出演中)

北川昌弘(きたがわ・まさひろ)
1957年、北海道生まれ。成蹊大学卒業。美女&美少女ウォッチャー。執筆活動やメディアへ出演する一方、各地の芸能イベントでの取材活動を行い、アイドルランキング『T.P.ランキング』の資料収集に従事。1991年〜1992年オーディション番組『ゴールド・ラッシュ!』(フジ)の審査員。1996年〜『ザテレビジョン』ドラマアカデミー賞審査員。

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