「Nizi Project」第2弾はボーイズグループ発掘! 「それよりNiziUに力を入れて」とJ.Y. Parkに苦言も

斉木順

 9人組グローバルガールズグループ「NiziU」を輩出したオーディションプロジェクト「Nizi Project」のシーズン2が発足し、第2弾では「世界基準のボーイズグループ」を発掘・育成すると12日に発表された。“NiziUの弟分”の誕生に期待が集まる一方、既存ボーイズグループやNiziUのファンから「最初だけなのでは」「デビュー済みのグループを大事にしてほしい」との声も寄せられている。

 「Nizi Project」は、TWICEなどが所属する韓国の芸能事務所「JYPエンターテインメント」と日本の大手レコード会社「ソニーミュージック」の合同プロジェクト。12日に行われた発表会見では、同プロジェクトの総合プロデューサーであるJ.Y. Park氏とNiziUが韓国からリモートで出席した。

 地域予選は11月~12月に日本国内8都市(札幌、仙台、東京、名古屋、神戸、広島、福岡、沖縄)と韓国・ソウル、アメリカ2都市(ニューヨーク、ロサンゼルス)で開催され、J.Y. Park氏が各都市の最終予選で審査し、東京合宿に参加するメンバーを決定する。オーディションの模様は2022年下半期に放送予定だという。

 応募部門は前回同様のボーカル、ダンス、モデル、ラップに加え、今回は「作詞・作曲」部門を新設。J.Y. Park氏は「自分自身の考えや価値観を自分の言葉で書いて曲を作っていく才能を発見したいという期待を込めてこのような部門を設けています」と新設の意図を説明した。

 新プロジェクトの発表でネットは大盛り上がりとなっているが、その一方で「新グループよりNiziUにもっと力を入れてほしい」「GOT7が全員退所したりとか、JYPはグループを使い捨てにする印象がある」「新しいグループより既存のグループを大事にしてほしい」といった苦言も寄せられている。

 また、韓国のネット掲示板などでも「J.Y. Parkはあっちこっちでグループ作りすぎ」「日本では男子グループはジャニーズしか売れないでしょ」「グループ製造工場みたいになってる」と否定的な意見が多く上がっているようだ。

 さらに、韓国発サバイバルオーディション番組『PRODUCE 101』の日本版「PRODUCE 101 JAPAN」や、AAAのメンバーでラッパーのSKY-HI(日高光啓)が1億円以上の自費を投じて開催しているボーイズグループ発掘オーディション「THE FIRST」との競合を危惧する意見も。オーディションが乱立することで、それぞれの注目度が薄まってしまうのではないかと心配するファンもいるようだ。

 だが、オーディションで脱落した参加者が別のオーディションに出場するという可能性もあり、一部では「可能性が広がる」「もう見られないと思っていた参加者を追い続けることができるかも」といった好意的なコメントもある。

 いずれにしても、J.Y. Park氏が手がける「男性版NiziU」ということで注目度は高く、ふたたび大旋風を起こしそうな気配は漂っている。ただ、日本で男性グループを誕生させるとなるとジャニーズ事務所との兼ね合いという問題も出てくるため、そういった問題をどうクリアするかという部分も含め、J.Y. Park氏の手腕に注目が集まることになりそうだ。
(文=斉木順)

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