波瑠、好感度と評価の高さが浮き彫り…『ナイト・ドクター』にツッコミ続出でも演技に絶賛

斉木順

 女優の波瑠が主演を務める連続ドラマ『ナイト・ドクター』(フジテレビ系)が21日にスタートした。世帯平均視聴率が13.4%、個人視聴率が7.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)で好発進となった一方、ネット上では「ツッコミどころ満載」との声も多くあった。

 場合によっては主演女優である波瑠への批判につながる可能性もあったが、そういった意見はほとんど皆無で、視聴者からの評価と好感度の高さが浮き彫りになっている。

 同ドラマは「昼夜完全交代制」を試験的に導入した病院を舞台に、夜間救急専門の医師「ナイト・ドクター」たちの奮闘を描く。夜間診療チームには、波瑠が演じる主人公の朝倉美月をはじめ、深澤新(演:岸優太)、成瀬暁人(演:田中圭)、桜庭瞬(演:北村匠海)、高岡幸保(演:岡崎紗絵)がおり、指導医である本郷亨役は沢村一樹が務めている。

 豪華キャストによる医療モノとなれば鉄板と思えるが、初回放送では視聴者からのツッコミが続出した。

 ドラマの冒頭、主人公の美月が恋人と食事をしていると騒ぎが起き、階段下で倒れている人がいることが判明し、応急処置を施した。さらに、休日に横浜でデートをしていると今度は爆発事故が発生し、駆けつけたナイト・ドクターたちと合流して治療に当たっていた。この展開について、視聴者から「事故遭遇率が高すぎる」「行く先々で事件起きる名探偵コナンみたいになってる」「デートしてると患者に遭遇する人みたい」といった声が相次いだのだ。

 また、チームのメンバーである桜庭が「同期なんだからタメ語でいいよ」と他の隊員たちにタメ口で話すのだが、田中が演じる比較的ベテランの成瀬に対してもタメ口を使っていたことで、視聴者から「タメ口が気になって話が入ってこない」「いくら同期でも年上にタメ口はおかしいでしょ」との声が。ちなみに、桜庭と成瀬は医師歴が8年、年齢が9歳違う。

 さらに、視聴者からは「医療ドラマなのにイケメンが多すぎる」「男子メンバーが田中圭、北村匠海、岸優太って…顔で選んだ医療チームなのか」といった意見もあった。

 初回からこれだけツッコミが入るドラマも珍しいが、主演の波瑠に対しては「安定感が抜群」「メンバーのクセ強めだけど波瑠ちゃんがいると締まる」「派手じゃないけど上手いんだよなあ」「何を演じてもその役にしっかりハマる」などと好意的な意見が多数寄せられている。

 波瑠といえば、2015年にNHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』で大ブレイクし、以降は毎年のように主演ドラマが放送されている。だが、実は長い下積みを経験した苦労人であり、今ひとつ弾けきれない時期も長かった。

 いわゆる「当たり役」があまりなかったことが下積みの長さに関係しているともいわれたが、これは裏を返すと「演技の幅が広いのでイメージが固定されない」ということで、それがブレイク後の評価の高さに影響している。また、男女問わず多くの共演者が「サバサバしている」「男っぽい」と性格を評しており、それが女性層からの好感度につながっているようだ。

 美人女優でありながらそれほど熱烈な男性支持はないが、嫌みがなく同性からの好感度が高い。それが今作での評価の高さにもつながっているのだろう。

 派手さはなくとも堅実に結果を出している印象の波瑠。今作でも初回から合格点に達し、またひとつ実績を積み重ねることになりそうだ。
(文=斉木順)

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