伊藤健太郎、賠償金「約8億円」報道を認めたことに驚きの声… 俳優復帰に強い反発の一方で理解を示す声も

斉木順

 昨年10月にひき逃げ事故(不起訴)を起こして活動を休止していた俳優の伊藤健太郎が、TBSの取材に応じ、同局系の情報番組に相次いでVTR出演した。復帰をめぐって賛否が起きている一方、作品やCMの降板による損害賠償金が合計で7億9000万にのぼったとの報道をほぼ認めたことで驚きの声が広がっている。

 伊藤は、1日に放送された報道番組『新・情報7daysニュースキャスター』(同)と2日の情報バラエティ番組『サンデー・ジャポン』(同)にVTR出演。「気づいたら手錠を付けられてという感じで……」「夢なら早く覚めてくれってずっと思ってました」などと生々しく当時を振り返りつつ、ひき逃げ行為について「当ったのがバイクかガードレールなのか最初はわからなかった」「逃げている意識はなく、左折を繰り返して戻ろうと必死だった」などと釈明した。

 ひき逃げ容疑に関しては被害者と示談が成立し、相手に処罰感情もないことから不起訴処分が決まっている。だが、今回のインタビューについて「言い訳がひどい」「反省してるって思えない」といった厳しい声とセカンドチャンスを応援する声が同時に寄せられ、再び復帰をめぐって賛否が起きている。

 また、それとは別に反響を呼んだのがおカネの問題。降板した作品やCMなどの損害賠償額が7億9000万円にのぼると報じられたことについて質問され、伊藤が「規模的にはそれぐらいのお話になってくると思います」とほぼ認めたのだ。

 伊藤は「自分の抱えていた、背負ってたもののデカさに気づかされた」と神妙な面持ちで語り、所属事務所が支払うことになった約8億円の賠償金の補填方法について「働いて……って感じですかね」とし、俳優復帰することで返していくつもりだと明かした。

 過去には、俳優の小出恵介やタレントのベッキーがスキャンダルを起こした際に「賠償金は5億円以上」などと報じられたが、一部では「大げさに報道されているだけでは」と見る向きもあった。しかし、伊藤はそれを上回る約8億円の賠償金報道について「ほぼ事実」と認めたことになる。

 伊藤といえば、事故の1カ月半ほど前に3年間所属していた小規模な事務所を退所し、それ以前に所属していた事務所に“出戻り”していた。現所属事務所は大手モデル事務所の系列で、億単位の賠償金が発生してもなんとか支払いは可能だったのだろう。しかし、そのまま伊藤が引退になってしまえば丸損となるため、できるだけ早く復帰してもらわなければ困る……という事情がありそうだ。

 これにネット上では「事故起こした上に8億とか自分なら立ち直れない」「復帰早すぎと思ったけど、8億も賠償金あったら仕方ないわなあ…」「すぐにでも働かないとってなるのもわかる」といった声があり、伊藤の復帰に複雑な思いがありながらも一定の理解を示す人は少なくないようだ。

 爆笑問題の太田光が「1回ちゃんとリセットして、やり直してほしい」とエールを送ったり、ビートたけしが「タレントが事故を起こした後のメディアの書き方はひどい」と同情したりと、伊藤には芸能界からも応援の声が集まっている。

 だが世間の強い反発が依然としてあるのも事実で、ここからどのように俳優復帰につなげていくのか、大きな正念場となりそうだ。
(文=斉木順)

<ライタープロフィール>
雑誌や書籍、ネットメディアで芸能記事を執筆中。アイドルから俳優、歌手、大御所まで幅広くカバーする柔軟さと情報網が強み。

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