ポンコツ呼ばわりも… 乃木坂46、櫻坂46、日向坂46のキャプテンは“イジられ”キャラが適任?

永尾兼

 4月に櫻坂46、5月に日向坂46、6月に乃木坂46と、3ヶ月連続でシングルのリリースが続くなど、今年に入っても勢いが止まらない通称“坂道グループ”。ビジュアルの良さはもちろんのこと、各冠番組で見せるバラエティ能力の高さにも定評がある。これは、各キャプテンがいずれもイジられキャラであることが、各グループの雰囲気を良くする一因になっているのだろう。

 その元祖といえるのが乃木坂46の1期生で初代キャプテンを務めた桜井玲香だが、天然っぽい言動が多いためにメンバーから“ポンコツ”呼ばわりされたこともある。デビュー当初、同じ秋元康プロデュースのAKB48が体育会系、乃木坂46が文化系と区別されたことがあったが、これは初代総監督としてAKB48グループをリードした高橋みなみと、桜井とのキャラの違いが関係しているのかもしれない。

 その桜井が2019年9月に卒業したことに伴い、2代目に就任した同期の秋元真夏は学業優先のためデビュー時は芸能活動を休止。活動開始となった4thシングル『制服のマネキン』でいきなり選抜入り&2列目に抜擢されたため、3列目に追いやられた西野七瀬らの反感を買ってしまい、険悪なムードになってしまったこともあった。

 しかし、活動を続けていく内に絆が深まり、いつしかイジられキャラに。冠番組『乃木坂工事中』(テレビ東京系)では、秋元がぶりっ子な言動をすると、白石麻衣がその名前に由来した裏の顔であるキレキャラ“黒石さん”になったり、小顔揃いのメンバーと比較されて“オチ”にされるなどしてスタジオを盛り上げている。

 そんな先輩たちの系譜をしっかり継いでいるのが櫻坂46・1期生の菅井友香だ。特に滑舌が悪いことをイジられることが多く、前身グループ・欅坂46時代の冠番組『欅って、書けない?』(同)の17年4月放送回で、キャプテンと言うところを“チャプチェ”と噛んでしまったことは今でもネタにされてしまっている。

 日向坂46の1期生・佐々木久美に関しては、それまでとは異なり、就任当初は“しっかり者”と評価され、新たなキャプテン像の確立に注目が集まっていた。ところが、最近では冠番組『日向坂で会いましょう』(同)内で、同期の加藤史帆にかなりデフォルメされた似顔絵を何度も描かれてしまったり、グループ最年長であることやその言動などから、MCのお笑いコンビ・オードリーに“年増扱い”され、現在25歳ながら“43歳”のテロップを貼られるなど、先輩らと同じ道を歩んでいる。

 ただ、昨年8月に公開された日向坂46初のドキュメンタリー映画『3年目のデビュー』では、前身グループ・けやき坂46の活動初期の頃、イベントで他のアイドルとの差を感じ、振り付けをちゃんと覚えてこないメンバーに対して佐々木が「悔しくないの、みんな?」と涙ながらに訴える場面があり、大事な局面ではしっかりキャプテンシーを発揮しているようだ。

 また19年に放送されたバラエティ番組『坂道テレビ〜乃木と櫻と日向〜』(NHK)で桜井、菅井、佐々木が対談企画を行った際には、菅井が桜井の姿から学び、メンバーを“後ろから支えられるような”リーダーを目指していると口にしていたが、今後も各グループを支えつつ、それぞれソロとしての活躍も期待したい。
(文=永尾兼)

<ライタープロフィール>
AKB48にハマったのをキッカケに、女性アイドルの追っかけ兼ライターとして活動中。現在は坂道グループ(乃木坂46、櫻坂46、日向坂46)の記事を中心に執筆。元乃木坂46の橋本奈々未を永遠推し。

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