先日、乃木坂46が6月9日にリリース予定の新シングルの選抜メンバーが発表されたが、20名中、1期生が7人、2期生が1人、3期生と4期生が6人ずつと、明らかに2期生の割合が少ないため、ファンをザワつかせることになってしまった。
乃木坂46は2011年に結成され、2期生は13年3月のオーディションで合格。同年11月発売の7thシングル『バレッタ』で堀未央奈が初選抜入り＆初センターに抜擢され、大きな話題を呼んだ。
しかし、堀と新内眞衣以外の2期生は選抜メンバーに定着することがなく、必然的に冠番組『乃木坂工事中』（テレビ東京系）などへの出演機会も少ないため、当時ネット上で流布していた“不遇”という言葉が、最近では同番組内でもテロップなどでイジられるようになってしまっている。
そんな中、堀が今年1月発売の前シングル『僕は僕を好きになる』の活動をもって卒業。新作では、その抜けた穴を「同期が埋めるのでは」と予想する声もあったが、結局は新内のみの抜擢となってしまったのだ。
当然、2期生はショックを受けているようで、ブログでは各自がその想いを綴り、これまで1度も選抜入り経験のない山崎怜奈はファンに対し、「ご期待に添えていないことには大変心苦しく思っています」と謝罪している。
一方で、クイズ番組やラジオのパーソナリティなどタレント業で存在感を発揮しており、そのトークスキルについて有吉弘行が「どういう人生を送ったら、あんな上手にできんのかなと思ったよ」と絶賛するなど、同業者からの評価も高い。
その山崎は以前、同期の伊藤純奈とともにアイドル誌「月刊エンタメ」（徳間書店）のインタビューを受けた際、個性的な2期生を「個人事業主の集まりみたい」と表現していたが、伊藤は舞台女優として活躍しており、6月公演予定の『ROSSO』への出演も決まっている。
さらに鈴木絢音は趣味のプラモデルづくりや“読書＆飛行機好き”などを活かした仕事を数多くこなし、今年1月に公演された舞台『ナナマル サンバツ THE QUIZ STAGE O』へ出演するなど、伊藤と同じく女優業でも活動の幅を広げている。
寺田蘭世に関しては、OGの伊藤かりん＆佐々木琴子とともに、1期生の松村沙友理が団長を務めるユニット『さゆりんご軍団』の“社長”として活動中。今年6月頃には単独ライブが予定されているが、松村は新シングルの活動をもって卒業することを発表した。
グループ以外での活動の場を設けた松村に倣い、今後は後輩たちの個性を見出す役割を求められることにもなりそうだ。北野日奈子、渡辺みり愛ら他の2期生も含めて、それぞれが活躍の場を広げ、次シングルでは“選抜入り”を期待したいところだ。
（文＝永尾兼）
＜ライタープロフィール＞
AKB48にハマったのをキッカケに、女性アイドルの追っかけ兼ライターとして活動中。現在は坂道グループ（乃木坂46、櫻坂46、日向坂46）の記事を中心に執筆。元乃木坂46の橋本奈々未を永遠推し。
