つんく♂、コロナ禍で“収入激減”のアイドルに助言「まず、ポートフォリオを作りなさい!」

鈴木紬

 総合エンターテインメントプロデューサーのつんく♂が28日、ウェブのコラム「つんく♂の超プロデューサー視点!」を更新。<芸能界における「営業」の真意と2021年版アイドルの必勝法>と題して、コロナ禍で苦境に立たされるアイドルにアドバイスを送っている。

 モーニング娘。’21などのプロデュースで知られるつんく♂は、「僕はハロプロ勢ですら、彼女ら全員の収入を聞いたわけではないし、ましてやそれ以外の世間のアイドルたちがいくらもらってたかまったく知りません」と前置きしたうえで、アイドルの収入について具体的に解説。写真集に関しては、「例えば3000円の写真集が3000冊売れて、10%が印税比率だとしたら、90万円が入ってきます。事務所との歩合の契約が多く見積もって50%として(そんなにもらえるとも思えないですが)、45万円」「年に2冊出したとして、100万円くらいが収入」とアイドル本人に手にできる金額について綴っている。

 それは「CDも同じ」だといい「歌唱印税なんて安いもの。10人グループならひとり当たり一体いくらになるのでしょうか」「音源は、YouTubeで無料でアップするために作る宣伝ツールです」と言い切り、アイドル産業を支えているのは「ライブ動員」と利益率の高い「グッズの売り上げ」だとしている。

 また、コロナ禍でコンサートや握手会が行えず、収入が減少したアイドルに向けて「まず、ポートフォリオを作りなさい!」「自分の収入を整理し、円グラフなどにして見やすくしてみましょう」などと助言。YouTubeやSNSといった“ほぼ無料”のコンテンツは、アイドル自身も「自分を切り売りしてる感覚」だと慮り、「これらすべてが自分の宣伝のためのものだとすると、どっかで回収しなければなりません」とそのノウハウを綴った有料記事へと誘導している。

 長年、プロデューサーとしてアイドル業界に携わるだけでなく、経営面に詳しい実業家でもあるつんく♂だけに、「困っているアイドルの力になりたい」と考えているのかもしれない。これにネット上の反応は、「想像以上にアイドル業界やばそう」「写真集ってそんなに儲からないのか……」と驚くファンや、「アイドル全員、つんく♂さんからアドバイスもらいたいだろうな」と推測する声もあるようだ。

 アイドル業界は現在、多くのグループがオンラインでのファンサービスを行っており、有観客ライブでは“声出し・声かけ禁止”のルールを設けるなど、生き残りをかけ奮闘している。しかし、アイドルとの親密度がなくなったことで離れたファンも少なくないようで、まだまだ厳しい状況は続きそうだ……。
(文=鈴木紬)

<ライタープロフィール>
芸能誌の編集者を経て、エンタメ系ライターとして活動。関心のあるジャンルは、女性アイドルグループ、K-POP、ドラマ、お笑い、ユーチューバーなど。芸能人のSNSのパトロールが日課。

つんく♂、コロナ禍で“収入激減”のアイドルに助言「まず、ポートフォリオを作りなさい!」のページです。エンタMEGAは、エンタメの最新ニュースをいち早くお届けします。芸能ニュースの真相に迫るならエンタMEGAへ!