東出昌大、3年ぶり映画主演で「完全復活」に賛否… 唐田えりかは開店休業状態で「不公平感」を指摘する声も

斉木順

 俳優の東出昌大が、今秋公開予定の映画『草の響き』(斎藤久志監督)の主演を務めることが20日にわかった。不倫スキャンダルのきっかけになった2018年の映画『寝ても覚めても』以来、3年ぶりの映画主演となる。

 不倫騒動のお相手だった女優の唐田えりかは開店休業状態が続いており、東出の「完全復活」に賛否の声が上がっているようだ。

 東出の久々の主演作となる『草の響き』は、90年に41歳の若さで早世した「不遇の小説家」で近年再評価が進んでいる佐藤泰志さんの文壇本格デビュー作の実写化。精神に不調をきたして故郷の函館に妻と戻ってきた主人公(東出)が、医師に勧めで街を毎日ランニングし、路上で出会った若者らと心を通わすようになったことで何かが変わり始める……というストーリーだ。

 函館の映画館「シネマアイリス」の代表を務める菅原和博さんの企画・プロデュースによるもので、菅原さんは「若かりし頃の佐藤泰志の分身のような男が、函館の街を一人黙々と走る。そのイメージを考えた時に、東出昌大さん以外に思いつかなかった」と起用理由を明かしている。

 昨年11月にクランクインし、すでに撮影は終了している様子。東出は「心を病んだ男がそれでも走る理由は、きっと『良くなりたい』からだと思います。そして『良い』とは何なのか。羽毛のように柔らかい函館の西陽を受けながら、皆で作った映画です。楽しみに待っていてください」と、並々ならぬ意欲を見せている。

 東出にとっては「完全復活」を印象付ける作品になりそうだが、各メディアで「『寝ても覚めても』以来、3年ぶりの映画主演」などと報じられたことで、あの不倫騒動を思い出す人が続出。同映画でヒロイン役を務めた唐田と共演したことをきっかけに「許されざる関係」に発展したと報じられたからだ。

 結果、今回の主演決定報道に対して「不倫のイメージが消えない」「妻がいる役柄だと微妙な気持ちになりそう」「なぜあんな騒動を起こしておいて主演のオファーがくるんだろう」といった厳しい声がネット上で続出。その一方で「過去のことを蒸し返しても仕方ないでしょ」「俳優なんだから演技が良ければ問題ない」「いい加減、もう許してあげたら」といった擁護意見もあり、賛否両論となっている。

 また、スキャンダルのお相手だった唐田は騒動以来、女優活動を休止している。昨年12月に写真専門誌「日本カメラ」(日本カメラ社)の連載で表現活動を再開させたが、同誌は今月20日発売の5月号をもって休刊が決定。またも「開店休業状態」に戻ってしまった。

 唐田が「女優としてまったく活動できない」という“社会的制裁”を受けている一方、東出は休業すらせずに活動を継続。さらには、今回の映画主演の決定によって「完全復活」となりそうで、これに「不公平すぎる」「なぜ不倫で女ばかり責められて男は許されるのか」「どっちかといえば既婚者だった東出の方が罪が重いのでは」といった声が上がっている。

 騒動当時の妻だった女優の杏は、離婚直後から「(東出と)共演NGにしないでください」と周囲にお願いしていたとされ、元夫婦同士の共演もいとわないスタンスだったと伝えられている。夫としては「失格」だった東出だが、杏は子どもたちの父親として「仕事を頑張ってほしい」という考えがあるとみられ、その温情が東出の復活に好影響を及ぼした可能性がありそうだ。

 杏の意向が影響しているとしても、東出の映画主演や唐田との不公平感に関しては今後も賛否が起きそうな気配。はたして今作で「完全復活」となるのか、東出にとって大きな正念場となりそうだ。
(文=斉木順)

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